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2014/11/8 更新してないねぇー ねたはあるんだけどね
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中華丼とインドカレーの共通項
俺は中華丼が嫌いだ。
ご飯の上に中華が乗ってるんだぜ!?中華!
何よ中華って。

おい!中華丼の上に乗っかってるお前!
お前は何だ?八宝菜か?
なら八宝菜丼と名乗れ!

今日、会社の先輩に、この件について問いただしてみたところ、
「あれって、うま煮なんじゃないの?」
という新説が出た。

じゃあ何でうま煮丼じゃないのかって言いたいところだけど、そこで俺は、ふと思った。

そもそもうま煮って何だ。

俺の中では、うま煮とは八宝菜みたいなあんかけ風の食べ物で、八宝菜よりは肉が多い食べ物だと認識している。

だから中華丼の上に乗ってる奴じゃあない。違う。
先輩の適当な意見は俺の心の中で速攻却下になった。

しかし・・・。

うま煮ってさぁ!
漢字だと旨煮か?
何と大仰な名前!
おいお前!何の根拠があって自分で自分を旨いと言い放つのか!
その自信は何だ!
人の味覚は千差万別。もずくが美味しくて好きだって人もいる(あれは食べ物ではないと認識している)し、
梅干しが大嫌いな人(理解しがたい)もいる。
言うに事欠いて「うま煮」とは!

と、何も知らずにこんなこと書いて、恥をかくのもナニかなと思い、ちょっとインターネットで調べてみた。うま煮。
そうすると、俺のイメエジしてたのとけっこう違う。

検索すると、いっぱいレシピみたいなのがでてきた。
端から見てみると、どうみても魚の煮付けだったり、
あんかけなんか微塵もないただの煮物だったり、
俺の考え通り八宝菜の肉多いバージョンだったり、
それこそ煮てありゃどんな料理でもうま煮と呼ぶ資格ありみたいな状態になっていた。

結論。
うま煮とは。
1,煮てある。
2,作った人が、こりゃうまい!と思った

でもなあ。なんか釈然としない。

○○の甘辛煮、などというのと同じ感じなのだろうか。
だから「料理名」というよりは「手法」の方が近いのか。

うーん。煮てあればいいんだったら・・・。

ブタのうま煮とは言わないし(→角煮)、
大根やかぼちゃのうま煮とも言わない(→ただの煮物?)。
シチューなんかも煮物かな(クリーム煮とか言うね。でもシチューをうま煮なんて命名するはずがない)。

角煮とかサバの味噌煮みたいに、ちゃんとした料理名があるならいい。
(「ちゃんとした」ってのも怪しいけどね。たまたま一般的に広く浸透してるだけだと思うけど)
でも、特に名前がないんだったら単に「○○の○○煮」でいいじゃん。
もしくは、単純に「○○の煮物」みたいなさ。

さて、煮物を作ってみたとしよう。自分のオリジナルだ。
名前をどうしよう。
「○○の○○煮」のフォーマットに合わせるとすると、
例えばガンモと野菜の甘煮、とか、ブロッコリーとポテトのコンソメ煮とか、豚バラと大豆のトマト煮、とかサツマ芋のレモンバター煮とか。

前半の○○は、メイン素材の名前。
後半の○○は、味付けの名前。
味付けが特に変わったものでもなきゃ、
後半の○○は、けっこう苦労するところだろう。
煮物であるがゆえ、そんなにトリッキーな味付けはできないから。

じゃあフォーマット2にあわせよう。
イカと里芋の煮物。
サツマ芋とニンジンの煮物。
と、まあこうなりますわな。

え?なんかインパクトに欠ける?

じゃあ、こんな字、入れてみたら?
「うま」
イカと里芋のうま煮!
サツマ芋とニンジンのうま煮!

ちょっとうまそうじゃん!
普通の煮物とはひと味違うぜ!て感じ。

だからか!
ふーん。
だけど、認めないよ。そんなの。
田舎煮なんて、もっと納得できない。
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大文字と小文字で悩んだ話
大文字と小文字で悩んだ話。


中学一年生の、最初の中間テスト。
英語のテストの時間の話。
当時、英語はけっこう得意で、かなり自信があった。
ぜんぜんテスト勉強なんてしてなかったけど、アルファベットとか簡単な単語を書くだけだったから、100点は確実だと思っていた。実際には、こんな問題が出た。
例えば・・・。
問題1:空欄を埋めよ。
AB_DE_G__JKL
みたいな感じで楽勝だった。
でも、問題2。
単語をアルファベットで書け。
りんご
えんぴつ
ぼうし

この問題、ものすごく迷った。
たとえば、りんご。
appleだなんてのは、最初からわかってるんだけど、
APPLE?
Apple?
apple?
どう書けば良いのだ。
思い起こせば、単語だけを書いたことなど一度もない。
This is an appleとしか書いたことがない。
文の最初の文字は大文字というのは習った。
けど、単語を単体で書くときはどうしたらよいのか、習っていない。
本当に、その部分については先生は何も教えてくれなかった。
迷いに迷った。
結局、
APPLE
Pencil
hat
と書き、安全策で一問は必ず正解になるようにした。
しかし、この時点で100点は無理だ。

テスト時間は50分。残り時間は半分もない。
落ち着こうと思って、一度深呼吸をした。ふと、まだ解答用紙に
自分の名前を書いていないことに気づいた。
B4版のわら半紙を横にした解答用紙の一番右下に、自分の名前を書くところがあった。
そこには、こう書かれていた。

NAME:______

困った。
なんと書けばいいのだ。
自分の名前を漢字で書くべきか?
ローマ字で書くべきか?
ローマ字なら、どの文字を大文字にして、どの文字を小文字で書けばよいのだ。
Namae Myouji?
Namae myouji?
namae myouji?
NAMAE MYOUJI?
Myouji Namae?
Myouji namae?
myouji namae?
MYOUJI NAMAE?
思いつくだけでこんなにパターンがある!



なぜ、
名前:
ではなく、
NAME:
なんだ。
NAME:
と書いてあるからには、こちらの名前もローマ字で書かないといけないだろう。
しかし、今の時点でローマ字なんて習ってない。
いや、知ってはいたが、授業で習っていないのだ。
しかも知っているといっても、どう書けばよいのやら。
ローマ字で名前を書くときは名前を最初に書くということは知っていた。
けれど、大文字にしたらよいのか小文字でよいのかまでは知らなかった。

みんな、自分の名前をどう書いたんだ?
さんざん悩んだ挙句、挙手。
監督の先生に聞いた。
「あのー。これ、名前、ローマ字で書くんですか?どう書けばいいんですか?」
と、聞いた。
しかし監督の先生、こう言った。
「自分で考えなさい」

中学一年の一番最初の英語のテスト。
どんなに英語が苦手で、嫌いな人でも、唯一高得点をとれるテストなのに、自分の成績は60点。平均点は85点くらい。
後半の問題は、ほとんどやる時間がなかった。
名前をどう書けばよいかで、時間をほとんど使ってしまった。
(結局、名前をなんて書いたか忘れてしまったけど、たぶん名前を最初、名字を後に書いて、それぞれの先頭の文字だけ大文字にした)
友達の解答用紙を見せてもらった。
「ごめん!ちょっと解答用紙見せて!いや点数は見ない。名前のとこだけ!」
友人は、解答用紙をみせてくれた。
しかし、みんな普通に漢字で名前を書いていた!
ローマ字なんかで書いたの、俺だけ!
なんだよ〜いっちょまえにローマ字なんかで名前書きやがって、しかも60点だってだっせー
などといわれ、さんざんだった。

単語を書く問題も、結局合ってたのは全部小文字で書いたやつだけ。
先生に抗議した。
「先生、ペンシルのPは、なんで大文字じゃあだめなんですか」
「単語は基本的に全部小文字です」
「でもそんなの教えてもらってないです」
「教科書をよく見ないからです。ほかのみんなはちゃんとできてました」
「でも、名前をかくところ、NAMEって全部大文字ですけど」
「そこはいいの。それより、名前くらい漢字でちゃんと書きなさい」
このとき、義務教育の英語の学習のやり方について、大きな反発心が芽生えた。

というわけで、
中学・高校時代を通じて、英語のテストで一番最低点だったのがこのテストでした。

うまく伝わったでしょうか。
僕のこの微妙な想い。
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総理X(エックス)

「ああ、ちょっといいかな、官房長官」
「はい、何でしょう。総理」
「うん、例の新しい選挙CMなんだがね」
「あ、ご覧になられましたか?なかなかの出来と自負しておりますが」
「まあね、私も随分リハーサルをやらされたから」
「はい、お疲れさまです。しかし、その甲斐あって会心の画が取れたかと…」
「いや、もちろん画は良いんだよ、それは。元が良いんだからさ。ハハハ」
「ハハハ、ええ、総理が熱弁を振るうシーンは、まさに迫真の演技でした」
「おいおい、あれが演技じゃまずいだろ」
「おっと、これは失言でした」
「ところで官房長官。一つ気になったんだが、あれは…どういうことかね?」
「は?と、申しますと?」
「うん、あれだ、その、BGMの件だが、私の指定したのは確か……」
「あ、ああ、その件ですか。いやぁ、これは参りましたなぁ」
「なんだ?どうかしたのかね」
「ええ、実は総理が指定された曲というのが些か古いものでして」
「おい、君、何を言い出すんだ。いい音楽に時代など関係なかろう」
「え、ええ。はい。もちろん。しかし、そういうことではなくてですね……」
「じゃあ、どういうことなんだね?」
「はい、実はその曲が収録されておりますCDというのが、その……」
「ふむ?」
「ええ、実は絶版になっておりまして、その、今ではもう……」
「手に入らないと?」
「平たくいえば、そうなります」
「なんだ、そういうことか」
「ええ、ですから、今回はひとまずドヴォルザークということで……」
「はっはっは、なに、心配することはないよ、官房長官」
「え?とおっしゃいますと?」
「うん、CDなら私がたくさん持っておるからね。ほら、今もここに」
「えーっと……」
「ほら、貸してあげるから、さっさとBGMを差し換えなさい」
「いや、しかしですね、もうマスターが上がってしまいましたし……」
「なんだ、君。テレビ屋のようなことを言うなぁ」
「ええ、以前はZ局におりましたもので……」
「政治家たるもの細かいことは気にしちゃいかんよ。金の力でどうにかしたまえ」
「いや、しかし……」
「なんだ、君も腹芸を覚えたのか?なうほど、それじゃ君にも一つあげようか」
「そのCDをですか?」
「もちろんだよ」
「……はあ」
「この曲は良いぞ。政治の堅いイメージを覆すだけのパワーがある」
「そ、そうでしょうか……私には少し刺激が強すぎるかと……」
「おいおい、何を言うんだね、君。その刺激こそが重要なんだろう?政治家はイメージだよ。おじさん感覚ではもう国民はついてこない。私は強い国と強い国民を作るために、この曲のイメージを借りたいんだ」
「そ、それは、もちろん……」
「この曲はね、私の政治家としての在り方を顕著に示しておる、いわば私の象徴というわけだ。いや、尊厳ある人としての在り方を示していると言っても過言ではない。これほどうってつけの曲は他にあるかね」
「は、はあ」
「それにだ。この曲はこれまで、私に、この国の政治を変えていくだけのパワーを与えてくれた。そう、言い換えるならば、これからの日本の原動力ともなりうる曲なのだよ、この曲は。君、私の言っていることの意味がわかるね?」
「は、はい。それはもちろんです、総理」
「宜しい。だったら、すぐにでもBGMを差し換えなさい」
「は。総理。しかし……」
「なんだね」
「いや、その……」
「意見があるのなら、はっきり言いたまえ」
「は。では、僭越ながら、同じアルバムに収録されております、こちらの……」
「ん?」
「ほら、こちらの『ファンキーガッツマン』などにされては如何でしょうか?」
「それは駄目だ。私はあくまでも『ボンバ・ヘッド』で行く」
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何が詰まっているかと言えば
『北斗七星』といえば、ひしゃくの形をした、おおぐま座の七つ星。
とくるのが、アカデミックな、いや、常識ある大人の意見だろう。
俺だってそれくらい知っている。自慢するな。
だが、本当のことを言うと、『北斗七星』で脳内検索をかけた場合、「おおぐま座」なんかより先に、確実にヒットするワードがある。
言うまでもなく、『胸に七つの傷を持つ男』だ。
あるいは北斗神拳とかあべしとかが、入力とほぼ同時に表示される。
だが、俺だけではあるまい。
我々の世代の主に男どもは、ほぼ間違いなく、そういったシナプスの回路をもっているはずだ。
たぶん北斗七星とケンシロウは脳内の同じフォルダに収まっている。

ペンタゴンはもちろんアメリカ国防総省のことだが、同時に、四次元殺法コンビのあの超人のことでもある。
これらの情報も、脳のかなり近い位置に並んで配置されているのだろう。
また、白鳥座→キグナス、と、ここまでは良いが、その後に「氷河」とくるのは、知らない人が聞いたら、
「なんでよ?」って思われても仕方のないことだ。
単語だけで考えれば、白鳥と氷河にはあまり関連性がない。
乙女座とゴータマ・シッタールタだってそうだ。
でも、「ラ王」というラーメンが発売されたとき、誰もが「ラオウ」と解釈したであろうことは容易に予測できる。
もちろん、そういう回路を所持していても生活に支障はない。
カレーと聞いてカレクックだけが出てくるわけじゃないし、
ポーン、ナイト、クイーン、キングと聞いてスキャンするわけでもない。
そのあたりはちゃんとわきまえているのだから。
そう。例えば、それほど親しくない人と神社仏閣に参拝に行って、「阿修羅ってなに?」という質問を受けたとしても、「魔界のプリンスで、家庭教師はサムソンティーチャーなんだよ」
なんて答える我々世代ではないわけだ。
けれど、間違いなく「ピッコロ」は楽器ではなく大魔王であり、
「ユダ」はキリスト教の使徒ではなくオカマであり、
「江田島」は広島の町名ではなく平八であーる。
オフサイドトラップはディフェンスラインが云々、オーバーラップだトップ下がどうだと、どんなにサッカー用語を並べてみても、
我々の頭脳の中には依然として「フィールドの貴公子」が駆け回っているし、
「カミソリ」だの「猛虎」だの「鷲」だの「隼」だの、おおよそサッカーとは関係のない単語がオートマティックに浮上してくる。
そんな構造だから、時は流れてサッカー人気が高まっているというのに、キーパーはペナルティエリア外からのシュートは決めさせない。

それがいけないなんていうんじゃなくて、アカデミックな情報フォルダの中に、妙なのが紛れ込んでいるのがなんとなく悔しい。
アインシュタイン、相対性理論、ブラウン運動、ホーキング、プラネットマン、超ひも理論、シュバルツシルト半径、ブラックホール、ペンタゴン。
こういう連想があまりに自然に成されてしまう。
もう仕方ないと思えるくらいに。

そこでこう思う。
我々の、いや、少なくとも僕のお腹の中には、たぶん少年ジャンプが詰まっている。
しかも古い黄金期のジャンプばかり。

本当は俺もシェイクスピアとかヴェルヌとかO.ヘンリとか
カフカとか芥川とか太宰とかホールデンとか金閣寺を詰めたかったのに、気がつけば熱血漢ばかりになってしまった。
でもいい。鳥山は最高だし、車田は熱いし、宮下は漢だし、
ゆでたまごなんて二人だし、それになんといってもつの丸は天才だから。

ところで、以上のような話を友人Fとしていたのだけど、
やっぱり「ローマ帝国の暴君ネロ」は「魔肖ネロ」だろうか。
さらに「ルネッサンス期の建築様式で会話せい」と強いられたら、
「ヘッドロココ」の話題になるのだろうか。
すると、ビックリマンもたくさん詰まっていることになる。
(あるいルネッサンス→情熱→味皇の話になるのだろうか)

ともかく、まだまだ色々詰まってるものがありそうなので、
ひとまずは安心できそうだ。
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今日は疲れた。
今日は疲れた。

会社の取引先(松下電器の人)と、酒を飲んだ。
ウチの会社からは俺を含めて4人(俺と後輩二人と部長)、松下側はというと、ウチが業務システムを導入した、松下電気のいち事業部の職員20人ほどが参加するという、ちょっと大きな宴会であった。
名目は、松下電器いわく、
「ウチの事業部に便利な業務システムを入れてくれてありがとう。
おかげで仕事が楽になりました」ということになっており、今回ばかりは、俺たちはいわばお客さんだ。

松下は20人のうちほとんど女性。男性は2.3人しかいない。
まあ事務所なのだからこの比率は当然とも言える。
男性は営業職が多く、あまり事務所にはいない。
そして、実際にウチの導入したシステムを使って業務をしているのはこの女性たちだ。
彼女たちは、仕事の出来る、一人でも生きていける、働くことに生き甲斐を感じるという、天下の松下電器が誇る強者の集団だ。
彼女たち、毎日億単位の金が動くような仕事をしているのだ。
(だから仕事でミスがあってはならない。ウチのシステムのバグで
業務が止まったりして損害が出た日には、俺の首が飛ぶどころか会社がなくなってもおかしくない。わりと社運をかけたシステムだったのだが、どうやら軌道に乗ったようだ)

俺は普段からこの女性(と書いて猛者と読む)たちを相手にシステム使用上の不具合(クレーム)を聞いたり、システムの使用方法の説明をしたり、機能の改善をしたりしている。
(新システムを導入したばかりだから、俺は稼動状況を見るために
保守要員として松下電器に詰めているのだ)
だが、そこの事業部は、ハードな仕事のためか、人がどんどん入れ替わる(毎晩10時11時は当たり前の仕事をしているのだ。ちなみにほとんどが派遣社員)。
俺が名前と顔を覚えているのは、重鎮の中の重鎮4.5人くらい。
(彼女たちには何度怒られたことか)
まあ、古い言葉で言えば、お局様。まだ若いけど。

最近プログラムでバグばっかり出して、職員の方にもその事業部にも松下電器全体にも迷惑をかけっぱなしだったから、
とても肩身が狭い。
でも、仕事の、取引先の相手とはいえ、俺もけっこう松下で長いことやってきたから、少しは彼女たちとも仲良くもなった。
だが、やはり心を許すわけにはいかない。

まあ、おとなしくしてようと思い、端っこに座った。
もちろん一番の理由は、俺が端っこ好きだからだ。

そんな妙齢の女性(微妙な年齢という意味。みんな30前後。未婚多し)たちと座を囲むのは、正直苦痛だ。
コンパのようなノリになり(そんな歳じゃないだろうに)、ウチの会社では俺が一番彼女たちとかかわっていたから、俺、いじられる。ターゲットにされる。
私たちの中で好きな順に言ってくださいとか、歳が若いと思う順に言ってってくださいとか(歳を当てろという攻撃より辛辣だ)、拷問としか言いようのない質問攻めにあう。

3時間後、永遠に続くとも思われた地獄の宴はようやく終わる。
さあ帰ろうということになり、駅へ。
ここで半半に人数が分かれた。上り電車と下り電車にそれぞれ乗車したためだ。
俺は下りの電車に乗り込む。俺を入れて10人。
まだ少し酔っているためか、電車内でも話は弾む。
途中、比較的大きな駅で、3人ほど降り、さらに次の大きめの駅で、4人降りた。

残るは3人。いやな組み合わせとなる。
俺、ウチの部長、そして松下の女性。
この女性、宴会の席では俺から最も遠く離れた場所、俺の対角線上の端っこに座っていた(と思われる)人で、顔も全然知らなかったから、たぶん最近松下に派遣かなにかで入ってきた人だろう。20歳後半くらいの人。
部長も話題に少し困ったらしく、どんどん俺に話し掛けてくる。
今言う必要もないのに、仕事の話ばかりしてきた。
その女性を無視して。
まあ完全に沈黙するよりはましだが。

さらに、次の駅で、その部長も降りてしまった。

おかげで、その女性と一言も口をきかないまま、二人きりという
状況に陥る羽目になったのだ。

ここからが本題である。

最悪だ。
名前も知らない、取引先の人(しかも派遣社員)と二人きりだ。
宴会の時は席が端と端だったので、会話はおろか、まともに顔を見ることさえ初めてだ。
無視を決め込むわけにもいかないのだが、彼女に関する予備知識などまったくない。

一方彼女のほうは、多少楽な立場にあるといえる。
なぜなら、宴会で俺は松下女性軍団の質問攻めにあっていたから、俺がなんと言う名前で、何ていう会社の、どんな仕事をしていて、あの場にいた人のなかで誰が好きか、誰を若いと思っているか、などの情報をしっかり得ているはずなのである。
ちなみにその地獄の質問の答えとして、俺はこの目の前の女性を
何番目に好きだと言ったか、何番目に若いと思っていると言ったか、まったく覚えていない。
知らない人なのだから仕方がない。

ちなみにこの彼女、宴会のときにはほとんどしゃべっていないように見受けられたから、ますます難しい。

この女性と、いかに上辺の会話をこなすことが出来るか。
社会人としての腕の見せ所だろう。
部長が降り、電車のドアは閉まり、電車は再び出発した。
俺の降りるH駅まではあと3駅だ。
たったの3駅。15分程度だ。どうにか持ちこたえられよう。

俺はここからの会話の一字一句を鮮明に覚えている。
それだけ、これからの会話に頭と神経を使い、
集中していたということを理解していただきたい。

孤独な戦いは始まった。
俺は今から数分間、この女性と時間をともにしなければならない。
黙っているわけにもいかないが、なにを話せばいいのか、見当もつかない。しかし、負けるわけにはいかない。
1ターン目の会話で、その後の会話の方向も決まる。
なるべく俺の得意な話題にして、有利な会話を展開したいところだ。

しかし、今更名前を聞くのも失礼だろう。(名前を知らないのは致命的だ)
やはり、まずは女性がどの駅で降りるのか知らなければならない。
彼女も俺と同じH駅だとしたら最悪だ。
少なくとも改札まで一緒だから、会話の量もそれなりの分量になる。話のネタはあるか。
家が近かったら、と思うとぞっとする。

そこまで考えていたとき、不意打ちをうける。
彼女が突然話しかけてきたのだ。
「あの、駅はどちらですか?」
まさか、駅までの道のりを訊ねられたわけではあるまい。
ここは電車の中だ。
とすると、この女性は、俺の降りる駅を聞いているのである。
俺が聞こうとしていた質問と同じだ。
「あ、僕ですか?駅ですか?H駅です」
俺が先に質問しようとして言葉を選んでいた最中だったから、とっさに答えが出なかった。
結果的に挙動不審のような答えになってしまったが、彼女の発した質問もちょっとおかしかったので、お互い様だろう。
(彼女も色々逡巡したあげく、ちょっとテンパっての質問だっただろうから)

さて、こういう展開になったら、俺に行動の選択肢はない。
あなたは、どの駅で降りるんですかと逆に問う以外に選択の余地がないのだ。
イニシアチブをとられてしまったことに心の中で舌打ちしつつ、俺が質問し返そうとしたその時。
「私、S駅なんですよ」
しまった。先に言われてしまった!
もちろん、話の流れを鑑みて、俺が訊ねようとしている内容は相手にもわかる訳だから、先回りして俺の問いを待たずして彼女は答えてしまったのだ。

俺は狼狽した。またとっさに答えてしまった。
「あ、そうなんですか」
彼女は少しほっとしたような顔をした。
たぶん俺も同じような顔をしていただろう。
なぜなら、S駅までは2駅。俺の降りる駅であるH駅よりもひと駅ぶん手前にあるのだ。
この女性と一緒にいなければならない時間が少し減ったわけだ。

しかし、まったく不本意な形で会話の第一ターンを終了してしまった。
俺がこの世に生を受けてから今の瞬間まで、この目の前にいる女性について得た情報は、彼女の最寄りの駅はS駅だというただ一点のみだ。
この唯一の事実からもうひとつ、仮定を導き出す。
おそらく住んでいる場所がS駅周辺であるということだ。
しかしこれとて確定事項ではない。これからS駅に住んでいる友人に遊びに行くという可能性だってありえるわけだから、過剰な信頼は禁物だ。
しかし、俺のこれからの会話の拠り所はこの点にしかないのだから、やはりここは、S駅に関連した話題が最適だろう。

S駅まであと2駅。まだまだ長い。
次の会話のターゲットはS駅周辺に関する話と俺の中で決定した。
あとは、S駅周辺の何について話すかだ。
しかし同時に、もうひとつ、考えておかなければならないことがある。
また彼女に先を越された場合の対処だ。
今の会話の内容から察するに、彼女の思考パターンも
俺とそれほどかわらないと見た。
だから次に来るであろう言葉も、ある程度は読める。
結論として、俺の最寄りの駅であるH駅に関する話題が彼女の口から出て来るであろうことは想像に難くないから、H駅をキーワードに、頭の中でいろいろ検索しておく。

検索完了。
心置きなくS駅の話題を考えることにする。
しかし、またもや先を越されることになってしまった。
「H駅周辺って、発展しましたよね」
その言葉、俺の予測の範疇だったので、少しほっとした。
こう言われた場合の答えは、既に用意してある。
「発展しましたね。でもマンションばっかりでつまんないですけどね」
今度は即座に切り返してやった。どうだ。

「じゃあずいぶん人が増えたんじゃないですか」
早い。俺に隙を与えない見事なまでの、うわべの会話振りだ。
しかし、この言葉が来るのも、俺には容易に予測できていたから、準備しておいた言葉を俺は発することが出来た。
「ああそうなんですよ。H駅始発の電車でも、満員で座れないことが多くなりましたね」
「そうですか」

第二ターン終了だ。
ある程度話を先読みしていたおかげでソツのない会話ができたが、
相変わらず主導権は彼女にある。
このままで終わるわけにはいかない。

会話を先読みする思考時間が、彼女に先制される隙を作ることになっていると俺は考えた。
とにかく俺から話を切り出していかなければ、後手後手に回ってしまうばかりだ。俺は焦っていた。

「S駅周辺も、けっこう発展しましたよね」
第三ターン、ようやく俺が先制に成功した。
しかし、会話の先読みをまったく考えていないので、相手の切り返し次第では、俺が窮地に陥ることもありうる。

結果的にこれは愚策だった。
「そうですか?うーん、駅前だけですけどね」
しまった!一番無難な話題のつもりだったのに
食いつきが悪いではないか!
しかしこれは真実なのだから仕方ない。
先走った自分の愚考を悔やむばかりだ。
それにしてもこの女性の冷静な反応はどうだ。
こちらが手玉に取られているようだ。

しかし、俺はこのとき捨て身だった。たたみかけるしかないと思い、
さらに続けた。もはや冷静な判断力は失われていた。
「あ、ほら、でも、昔のS駅ってなかなか自動改札にならなかったじゃないですか」
我ながらなんということを言ってしまったのだろう。
いったい俺はどれくらい昔の話をしているのだ。
俺が中学のときの話じゃないか。完全に失敗だ。
話しながら汗が出てくる。
もはやさっきの宴会の酔いなど完全に醒めた。

しかし、彼女の反応は意外だった。
「そうですよね。ずーっと駅員が改札でパチンパチンしてましたよね」
なぜかここで食いついてきた。
俺はこの時、判断した。S駅周辺の昔話ならいける(時間を持たせることができる)!

次のターン次第で、今後の会話の流れは完全に掌握できるだろう。
俺は防御を顧みず、攻撃一辺倒で攻めまくろうと試みた。
「でもあれですよね。アイワールドも昔はすごかったですよね。駅前にもダイエーとか、ええと何だっけ。ダイエーのとなりにあったファッションビルのような・・・」
俺はこのとき、S市は駅前以外はどんどん寂れてきているというような話をしたかったのだ。そこからして、さっき俺が言った「発展してますよね」と矛盾しているし、今はつぶれてしまったファッションビルの名前を思い出せないのだから、完全にしくじっていた。
「?」
彼女は首をかしげる。
それもそうだ。俺がそのファッションビルの名前を
思い出せなければ話が続かないし、言いたいことが伝わらないのだ。
俺は焦った。今日最大のピンチだった。
「ええと、なんて名前だっけ。今パチンコ屋になっちゃいましたよね。ロッテリアの隣の」
「あ、何かあったような気がする。何でしたっけ。ヌマヤじゃないですよね」
もはや完全にクイズ大会になってしまった。
ヌマヤなどというS市住民でも知る人ぞ知るような店まで出てきた。

あとは二人でうなるばかり。
俺はここで、完全敗北宣言をした。会話の流れを作れなかったばかりか、まったく話が進まなくなってしまった。
しばらく考えていたが、まるで答えが出ず、いつのまにか、
電車は無常にも彼女の降りる駅、件のS駅に到着してしまった。

名も知らぬ、しかし明日、また職場で会うと思われるその女性は、
「では失礼ます」と言って、電車を降りた。
「どうもお疲れ様です」俺はそう言い、空いている座席に座った。
解放されたというのに、気分は優れなかった。
次の駅は、H駅だ。長かった。

早速反省会。
彼女と交わした会話は次のとおりだ。
女性「あの、駅はどちらですか?」
俺「あ、僕ですか?駅ですか?橋本です」
女性「私、相模原駅なんですよ」
俺「あ、そうなんですか」
女性「橋本って、発展しましたよね」
俺「発展しましたね。でもマンションばっかりでつまんないですけどね」
女性「じゃあずいぶん人が増えたんじゃないですか」
俺「ああそうなんですよ。橋本始発の電車でも、満員で座れないことが多くなりましたね」
女性「そうですか」
俺「相模原もけっこう発展しましたよね」
女性「そうですか?うーん、駅前だけですけどね」
俺「あ、ほら、でも、昔の相模原駅ってなかなか自動改札にならなかったじゃないですか」
女性「そうですよね。ずーっと駅員が改札でパチンパチンしてましたよね」
俺「でもあれですよね。アイワールドも昔はすごかったですよね。駅前にもダイエーとか、ええと何だっけ。ダイエーのとなりにあったファッションビルのような・・・」
女性「?」
俺「ええと、なんだっけ。今パチンコ屋になっちゃいましたよね。ロッテリアの隣の」
女性「あ、何かあったような気がする。何でしたっけ。ヌマヤじゃないですよね」
俺「うーん」
女性「うーん」

これだけだ。
部長が降りてからS駅までの10分程度の時間で、たったこれだけの会話しかできなかった。

まあしかし、電車内のこの会話、
ハタから聞いていたら、完璧なうわべの会話に聞こえただろう。
だが、まだまだだ。

親しくない人との上辺の会話は、俺の得意とするところだったが、
会話の相手に対して何の予備知識もない場合に、極めて弱いことが判明した。あと、俺はうわべの会話をしているときは語尾に「ね」が良くつくこともわかった。
しかし、明日からどんな顔してその人に会えばよいのだ・・・。

落ちはない。
ここまで読んでくれた人がいるとも思えないし(自己満足だからいい)、
最近何か文章を書きたくてしょうがなかったから、書いた。推敲などしていない。
以上。
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仇 弐

「お命、頂戴!」
「愚か者め!不意打ちなど100年早いわ」
「おのれ、こうなった以上は堂々と勝負するのみ!友の仇だ!」
「俺が疾風の弥彦と知っての狼藉か?最近は命知らずが多くて困るわい」
「俺は友のように簡単にやられたりはせぬ」
「そのわりには腰が引けておるではないか。話にならんな。そんなことで人が斬れるとでも思うのか」
「やってみなければ判るまい!覚悟!」
「ふんぬっ!」
「うっ!」
「まったく口ほどにもない。さて、如何なる死に様が良いかのう」
「くそっ!早く殺せ!」
「言い残すことはないな」
「ま、待ってくれ。これだけは言わせてもらおう」
「命乞いの類なら聞く耳もたぬぞ」
「駅の自動改札機の切符や定期を投入するところは、なぜ右側についているのか、知りたかった・・・」
「愚かなり。人は右利きが多いからに決まっておろう」
「右利きの人はな、皆右手に荷物を持つものだ」
「して?」
「いちいち荷物を左手に持ち替えて右手で切符を投入することの七面倒くさいことよ」
「これはしたり。今まで気づかなんだ」
「もっと良い形状はないものだろうか。両側に自動改札機を取り付けることができないものであろうか」
「それでは一台あたりの幅が増えてしまうぞ。一度に大量の人数を捌けまい」
「では高速道路のETCのようにすればよいではないか」
「suicaならいざ知らず。切符などではそれこそ時間がかかってしまうわ」
「そうであればsuicaレーンと通常レーンを分ければよかろう」
「コストがかかりすぎるぞ。それにsuicaを所持しておらぬ者が黙っていまい」
「すまぬ、友よ。私は仇を討てなんだ」
「ふん!」
「ぎゃっ」
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「現れたな疾風の弥彦!ここであったが100年目、妹の仇だ!
おとなしく斬られよ」
「ふん。だれかと思えばあのときの小僧か。町人風情に何が出来る」
「うるさい!俺は妹の仇を打つことだけを考えてこの日まで生きてきたのだ!」
「のこのこ現れずに大人しくしていればよいものを。むざむざ死ににくるとはおろかなり」
「うるさい!お命頂戴!覚悟!」
「笑止!でやっ」
「うっ!」
「もう終わりか?口ほどにもない奴よ」
「く・・・くそうっ。」
「この俺様に刃を向けたのだから生かして返すわけにはいかぬ。何か言い残すことはないか」
「こ・・・これだけは言わせてくれ」
「ふん。命乞いなら聞く耳持たぬぞ」
「自動販売機の返却レバーは、なぜレバーなのか・・・知りたかった」
「どういうことだ。意味がわからぬ」
「ボタンでも良いではないかというのだ」
「たしかに、あの固いレバーをまわすのは少々骨が折れるのう」
「そうであろう」
「だが食堂などの食券の販売機はおつりボタンがついておるぞ」
「あれはあくまでお釣りを出すためのボタン。投入した硬貨を返却するためのボタンにあらず」
「これはしたり。今まで一向に気づかなんだ。なるほどのう」
「なぜだ・・・教えてくれ」
「投入した硬貨を一時的に留め置く皿のような場所があって、レバーをまわすことでその皿がひっくり返って硬貨が戻るのではないかな」
「それは違う。投入したものと違う硬貨が返却されたことがあろう。また10円玉10枚投入してレバーを捻ると100円玉が返ってきたことがおありではないか」
「ふむ。なかなかどうして、不思議なことがあるものよ。確かにあのレバーがスイッチの役割をしているのであれば、あれほどまでに
力が必要なのは得心がいかぬな」
「1000円紙幣ですらレバーを捻れば戻ってくるのが許せぬのだ。ボタンでよいとは思わぬか」
「ボタンにすると商品のボタンと間違えてしまう可能性があるから
あのような形状になっているという考えはどうであろう」
「それならばボタンにカバーでもつければよかろう」
「しかしそれでは二度手間ではないか」
「力のいるレバーよりはましであると心得る」
「しかし世間は広い。探せばボタン式の自販機だってあってもおかしくなかろう」
「然らば、なぜそれが普及しないのだ」
「生産ライン、否、レバー工場が定まっているのではないか」
「そんなもの、いくらでも変えられよう。一度変えるだけでよいのだ」
「それではレバーのみを製作している工場が食うに困ってしまうぞ」
「なるほどそういうことであったか」
「言いたい事はそれだけか。では介錯してやろう」
「ぎゃっ」
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やっててよかった苦悶式
少し気の早い話だが、2004年、世の中はどう変わっていくのだろうか。

IT革命によるアイデンティティー・セレナーデも第1四半期中にはひと段落し、今後はよりドラスティックなシンドロームへ展開していくというのが大まかな流れと見ていい。
その中でバイリンガル的プライオリティーにおいてはモイスチャーからラジカルへ、場合によってはリバティ・ソリューションの方向へ向かっていくのではという意見もあるようだが、そのようなアウトソーシングにまで発展する可能性は(今のところ)インペリアルであると思われる。
これらの一連のクーリングオフにおけるコンテンポラリのかぎを握るのは、言うまでもなくステレオタイプの存在だ。
ディベロッパに詳しいデリバリー・テロリスト社のBill Wagner氏はこう語る。

―――ワードロープなレセプションはレボリューションなのでしょうか。
「壬生義士の大政奉還における一連の源氏物語はすばらしいものがある。
従って、廃藩置県を応仁の乱に南北朝させてしまうことは、かえって白虎隊を招く結果になる恐れがあるね」

―――ではゲルマン的スクリーニングのプロトタイプは無意味であると?
「そういうと誤解を招きがちになるが、大宝律令の本能寺を和同開珎とした場合に九谷焼もしくは虎鉄を赤穂浪士にしたほうが、より上方商人になるでしょう。
そういった意味では、北町同心が月代としても、わかり易いんじゃないかな」

―――なるほど。
「火縄銃にしてもそうなんだけど、黒船と竹光を大銀杏するのは簡単なことじゃないから、今後はより丁稚奉公な参勤交代に島流しする必要があると思うよ」

―――ありがとうございました。

確かに彼の意見はもっともであるが、マスタープランなポジティブをバリアフリーするに至っては、セキュリティかつモチベーションを、またライフライン的アメニティとせざるを得ないため、シミュレーションな方向に偏ってしまいがちになる可能性を含んでいる。
事実、リアルタイムにしてもオブサーバーにしても、データベースといったインフラになっている感は否定できない。

そういった一連のマネージャ(ミレニアムではあるが)に関しては、
ユビキタスをコラボレーションし、インターネットへ持ち込まなければ、(今後のローストチキンは)プロファイリングたり得ないだろう。

さらなるノックダウンと、それに伴うハイソサイエティーを望むところである。
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坊主と短髪の境界線
今日は散髪に行きました。

最近床屋も安いですね。
都会に出れば、カットのみ1000円、10分で完了という店がいっぱいあります。
しかし、今日はなんと500円の店を発見しました。
たったの5分でカットができるというのです。
私はなるべく床屋に金をかけたくなかったので、さっそく行ってみることにしました。

店に入ると、食券ならぬ散髪券の発券機があります。
そこに500円玉を投入。券が出てきました。

店内にイスは3席。全部埋まっていて、3人とも散髪の真っ最中のようです。さらに二人の順番待ちがいて、自分の順番が来るまで待たなければなりません。
でも一人5分なのですから、すぐに順番は回ってきます。

ほどなくして二人ほどが同時に終了しました。もう一人は、まだ少しかかるようです。
ちらりと見ると、その終了した二人は高校生の友人同士らしく、(おそらく野球部でしょう)ほとんど丸坊主に近い髪型になって満足そうに店を出ていきました。
まあたしかに坊主頭にするのに普通の床屋など行ってられませんからね。
このときは何も不思議に思いませんでした。

高校生が座っていた2つの席が空きました。
そして先に待っていた二人がその席に着きます。
そこで、私は聞いてしまったのです。

最初の人「坊主にしてください」
次の人「坊主でおねがいします」

私は戦慄しました。身の毛もよだつとはこのことです。

ここは坊主専門店の疑いがある!

それに続く客と店員のやりとりが聞こえます。
店員「坊主初めて?」
客「いいえ」
店員「じゃあ何ミリにしますか?」
客「3ミリで」
ずいぶん手慣れたやりとりです。

二人目の担当の店員などは、客にこう問いかけていました。
店員「初めて?」
客「はい」
店員「どうしたの?なにかの罰ゲーム?」
客「いえ、ちょっと思うところがありまして・・・」
店員「じゃあ、何ミリにする?初心者なら6ミリくらいがいいよ」
客「じゃあ、それで」

二人とも、豪快に剃られていきます。
店員も、すごく楽しそうにバリカンを動かしています。

バリカンでジャリジャリ剃っていくだけで¥500なら儲かるわけです。
しかしこれはまずい展開になりました。
坊主はイヤです。頭髪に興味などありませんが、それだけは勘弁です。

しかし、いくらなんでも坊主専門ということはないだろう。
私はそう考えました。
5分500円では通常の散髪のクオリティが期待できないため、坊主にしたい客が自然と多くなっているのだろう、と思ったのです。

そう思っているうちに、先に散髪をしていた客が終わったようです。
信じたくないことですが、その人も坊主頭になって店を出ていったのです。

私の番がやってきました。


店員に券を渡します。

店員「お待たせしました。お次のお客様、こちらへどうぞ」
俺「あ、は、はい。」
「いらっしゃいませ。何ミリにいたしましょう。」
「ミリって・・・。ちょっと待ってください。普通に切ってもらいたいんですけど。」
「普通といっても、ウチは全部坊主だよ。バリカンしかないからねぇ。」

恐れていた最悪の事態です。
私はもう準備万端整っており、いつでも剃るのが可能な状態になっているため、逃げ出すことは困難です。
まな板にのっている魚のような心境です。
今からどうやって坊主にされないように切り抜ければ良いのか。
うまくごまかさなければなりません。

「そ、そうですか。坊主専門ですか。念のために聞きますが、何ミリがあるんですか。」
「0ミリ3ミリ6ミリ9ミリ12ミリです。初めてでしたら、6ミリくらいがちょうどいいと思いますよ。」
「なんかローンみたいですねえ。はっはっは。いやあさっぱりした。どうもありがとう。」
「待ってくださいお客さん。まだ全然剃ってないじゃないですか。」
「あ、ああ、そうだったかな。」
「変なお客さんだなあ。じゃあ6ミリでいいですか?いやあ私、人の頭剃るの好きでねえ。もううずうずしちゃって。」
「いや、せめて50ミリくらいにしてくれないかな。」
「50ミリ?それじゃあ全然坊主にならないですよ。」
「いや、いいんだ。それくらいで頼むよ。」
「冗談はやめてくださいよお客さん。早くしないと5分過ぎちゃって、中途半端に右半分だけ坊主になっちゃいますよ。それでもいいんですか。ああ早く剃りたいなあ。お客さんの頭。」
「ま、待ってくれ。そもそも、坊主の定義とは何だろう。
空が地上何メートルから空なのか、どれくらい毛髪がなくなったら
ハゲなのか、境界線があいまいなことってよくあるじゃないか。
僕は50ミリ以上の髪型を坊主と定義しているんだよ。」
「わけのわからんことを。バリカンで剃れる長さが坊主に決まってるでしょう。一番長くて12ミリですよ。」
「そ、そうか。決まっているのなら仕方ないな。じゃあ、このもみ上げの先と、裾の部分だけ坊主にしてくれないかな。」
「馬鹿なことを言うんじゃないよ。坊主っていうのはね、毛の長さがどこも一緒なんだよ。もみ上げと裾だけ短いんじゃ、あんたそりゃ刈り上げだよ。」
「あ、ああ、そういえばそうだったかな。ところでだめでもともとで聞いてみるんだけど、今日は刈り上げにしてほしい気分なんだ。やってくれないかな?」
「何度言ったらわかるんですか。ウチは坊主専門店だと言ったでしょうが。坊主がイヤなら出てってくんな。」
「う、うん。それもそうだな。今日は気分が乗らなかったみたいだ。(助かった!)帰ることにしよう。では、500円返してもらえるかな。」
「それは返せないですよお客さん。こっちはあなたの頭を坊主にするために、こうやって準備してるんじゃないですか。ドタキャンは返金なしって、ホテルとかレストランでもそうでしょう?」
「そ、そんな。500円ただでとられてたまるか。どうやっても返してもらうぞ。」
「うるさい客だな。もういいからあきらめて剃られちまいなよ。俺は剃りたいんだあんたの頭。」
「駄目だ駄目だ。この年で坊主なんて。それに私は客商売をしているんだ。」
「おっと手がすべった。」
「あっ。なんてことを。僕の大事な頭髪が。ど真ん中にバリカン入れやがったな。」
「ほら、これでもうちゃんと剃らないわけにはいかなくなっただろう。」
「返せ。金を返せ。俺の髪を返せ。」
「いやあお客さんの頭、剃り心地がいいなあ。ああ爽快。はい。終わりましたよ。」
「ああ、すっかり坊主になってしまった。訴えてやる。出家してやる。」

もう少しで無事に出られるところだったのですが、500円にこだわるあまり、結局丸坊主にされてしまいました。
これから冬だというのにこの頭は寒すぎます。
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〜約束〜
「あ。バナナの皮が落ちてますよ。」
「すべらなきゃ。」

「すべったあとにバナナの皮を頭に乗せるのが難しいんですよ。」
「風で帽子が飛ばされそうですね。」

「ちゃんと帽子、ヅラの順番に飛ばさないとだめですよ。」
「そば屋の出前が自転車に乗ってこちらに向かってきますよ。」

「よろけましたね。」
「こけましたね。」

「さすがですね。」
「風呂を覗いている男がいますよ。」

「足場にしているごみ捨て場のポリバケツが安定悪そうですね。」
「そこによく吠える犬がやってきましたね。」

「覗きが気づかれたようです。」
「すごい。シャワー攻撃と風呂桶攻撃のダブルですよ。」

「おまけに犬に追いかけられています。」
「なかなか。」

「この先は下り坂になっているんですよ。」
「では下った先は丁字路ですか。」

「はい。正面に川が流れています。」
「ではベビーカーがよく転がってくるでしょう。」

「いつも間一髪で助かりますけどね。」
「やっぱり。」

「それよりブレーキが効かなくなった車も多いですよ。」
「それは助かりませんね。」

「はい。」
「あ。本当に来ましたよ。ブレーキの効かない車。」

「さっき覗き見してた男が轢かれましたよ。」
「みごとにぺらぺらになりましたね。」

「川はいろいろなものが流れてくるでしょう。」
「仔犬がわりと多く流れてきます。次に多いのは溺れた子供ですね。」

「橋の上では少年が二人、にらみあっていますよ。」
「決闘でもするのでしょうか。」

「そうかと思えばすぐ友情を交わしてしまうのですけど。」
「最近ではめずらしい光景かもしれませんね。」

「最近は殺人事件を解決した刑事がよく語り合っていますけどね。」
「明日は夏の甲子園の決勝があるんですよ。僕はピッチャーなんですけど。」

「それなら延長戦の末にぎりぎりで勝るでしょう。」
「疲れますね。」

「夏といえば、私は海水浴にいきました。」
「私は山へいきました。」

「砂浜で寝ていたらスイカと間違えられてたたかれました。」
「私は乗っていたロープウェイがとまりました。」

「こないだうちのクラスに転校生が入ってきました。」
「かわいい女の子ですか。」

「はい。一躍クラスのトップアイドルです。」
「なにか特殊な力はあるんですか。」

「どうも超能力が使えるようです。」
「やはりそうですか。」

「では。」
「また。」
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