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2014/11/8 更新してないねぇー ねたはあるんだけどね
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マイルドな企画
 ここ数年というもの、
電話といえば携帯電話しか使っていなかったものだから、
すっかりその機能を忘れていたのだけれど、
自宅用の電話機って、相手の電話番号表示されないんだな。
すごい不便じゃない?
いや、ナンバーディスプレイがあるでしょ、
って話しだけど、あれ有料なの。知らなかったよ。
携帯電話だと当たり前のように番号表示されるし、
相手の名前もわかるから、
そう思うと、それしきのサービスで有料って……
マジ詐欺じゃないのか? って思う。

で、どうしてそんなことを急に言いだしたかっていうと、
それは先ほどアパートの玄関先で出会った見ず知らずのカンボジア人の部屋で電話の使い方をレクチャーしなければならないはめになったからなんだ。

そのカンボジア人は、でかい携帯電話みたいなのを手に持って郵便受けの辺りをウロウロしてたんだが、俺が通りかかると、
「アノ、ニホンジン?」
とかすごく困った感じで話しかけてきた。
ちょうど仕事帰りでコンビニで温めてもらった焼きビーフンをぶら下げてた俺は、
すでに頭の中がビーフンで一杯だったにもかかわらず、
「ソウダケド、ナニ」
みたいな返事をしながら、さては道でも聞かれるのかなーと思ってた。

ところが、カンボジア人は手に持ってたでかい携帯電話みたいなものを差し出して、
「コレ、ココ、デナイ、ワカラナイ、ニホンゴ、ワカラナイ」とか、
わりと流暢な日本語で問いかけてきた。
俺もさっぱりわからなかったね。
何がわからないのか、まずわからないんだから。
でもしばらく話しを聞いているうちに、ぼんやりと事情がわかってきて、
どうやらディスプレイに電話番号が表示されないことをしきりに不思議がっているらしいことが理解できた。
そして、その機械は携帯電話ではなく、自宅の電話の子機であることも理解できた。
いったい、子機を屋外に持ち出して何をしようとしていたのかはわからない。
とはいえ、カンボジア人曰く、
「コレ、カケル、ジ、デル。
 デモ、トモダチ、デナイ。ウウン、カケル、ノ、ダイジョブ、デモ、デナイ」
こんな調子なので、その解釈で当たっているのか甚だ心許ないのだが。

なるほど。
で、お前は俺にそれを解決しろと言うわけだな?

「ソウ、カケルノ、ダイジョブ」

意味はわからないが、とりあえず子機を借りて機能ボタンを押すなどしてあれこれ試す。
しかし、上手くいかない。というか、どうなれば上手くいったとみなせるのかわからない。
あるいは、自分の電話番号がトモダチの電話のディスプレイに表示されない症状で悩んでるって可能性もあるしな。
まあ、それなら単にこちらの非通知設定を解除すればいいんだろうが……

この時点で俺はすごい勘違いをしてた。
というのは、電話の子機と携帯電話を些か混同していたのだ。
つまり、電話が掛かってくればディスプレイに番号が表示されるのは当たり前、
と思い込んでた。
だから、思いつく解決法といえば、非通知設定を解除するとか、
番号表示をオンにするとか、とりあえず機能ボタンでどうにかなるはず、
それでも駄目なら、相手が非通知で掛けてるから番号でないんだよ、ってことで納得させるつもりだった。

が、ナンバーDの設定をオンにしたところで、重大な問題に気がつく。

これ、どうやって確認すりゃいいんだ?

設定はしたものの、別の電話から掛けなきゃ確かめられないじゃないか。
で、カンボジア人に聞いてみた。

「……携帯、持ってる?」
「モッテナイ。アナタ、モッテル?」
「持ってるけど……」
「カケテ、カケテ!」

なんでだ!
なんで俺がたった今出会ったばかりの、まったく見ず知らずのカンボジア人の電話に電話掛けなきゃならんのだ。
そんなことしたら番号残っちゃうだろう。
電話番号交換したみたいになっちゃうだろう!
そこで俺がしばらく躊躇していると、

「バンゴウ、ケス、ダイジョブ、ダイジョブ!」

なるほど、このカンボジア人はいいカンボジア人だ。
ちゃんと常識を兼ね備えているし、頭の回転も速いらしい。
いや、みみっちいことを考えて悪かった。
でも知らない人に携帯の番号教えるのってこわいんだよ、ほんと。

そこでやむなく電話した。
しかし、子機のディスプレイに俺の携帯番号は表示されない。
「チャクシン」とだけ表示されている。
どうやら発信履歴は残るようだが、着信履歴というものもなく、
むしろ俺の携帯にカンボジア人の電話番号が記録された。

いったい何故、と思った俺は、この時点でもまだ携帯と子機の機能を同一視していた。
今思えば、家の電話に着信履歴が残らないなんて普通のことなのに……

だから、こりゃもう手におえんわ、焼きビーフン冷めちゃうしって思って、

「説明書ある?」

って聞いた。

「セツ……? アルヨ!」

と答えたカンボジア人は背を向けて歩き出したかと思うと、
ウチの部屋の斜向かいの扉を開けて中に入った。

お隣さんかよっ!

とりあえず俺は焼きビーフンを自宅に非難させ、しばらく待つ。
カンボジア人はなかなか部屋から出てこない。
すると、

「……オオキイヨ……、ダセナイヨ……」

何やら部屋の奥で苦闘している様子。
ゴソゴソと何かを引っ張り出すような物音が聞こえてくる。

何やってんだ、と思ってたら、
どうやら親機を持ち出そうとしてるらしかった。

「違う違う、説明書!」

俺が呼びかけると、カンボジア人、ひょっこりと扉から顔を出す。
そして、

「イイヨ、アガッテ、イイヨ、イイヨ」

何故そうなる。
俺は躊躇った。
かなり躊躇った。
お隣さんとはいえ、まったく見ず知らずのカンボジア人の部屋に上がり込むのは如何なものか?
ちょっと説明書を持って出てきてくれれば済むことなのに……。

しかし結局お邪魔することになった。

電話機の説明書はすぐに見つかった。

しかし、部屋が暗くて字が読めない。

「電気は? つけないの?」と聞くと、

「ナイヨ、ビンボウダカラ、ナイヨ、シゴトモナイヨ……」

……ああ、そうか、悪いこと聞いちゃったなぁ。

天井を見たら蛍光灯をつける場所に穴が空いてた。
何だか少し悲しくなった。
でもテレビがついてたので、
「あっ、テレビはあるんだ」
と言ったら、

「トモダチ、テレビ、トモダチ」

……それはどういう意味?
トモダチからもらったテレビってこと?
それとも、テレビが……?

何だかすごく悲しくなった。

カンボジア人はまだ何か言いたそうだったが、
それ以上テレビの話題には触れず、電話機の説明書を読んだ。
暗かったけど頑張って読んだ。

そうしてようやく俺は携帯電話と子機の違いに思い至った。
そうか、家庭用の電話って番号表示デフォルトじゃないんだ。
そういえばそうだよな。
ウチの電話なんてそもそもナンバーディスプレイさえついてないし。
いやあ、何か携帯と一緒くたになってたよ。

ていうか、ちょっと待って。
なに、ナンバーディスプレイって別契約?
え、マジ? 金取るの?

この事実を知ったとき、俺は激しく打ちのめされて、
カンボジア人に何と言って説明すればよいのかわからなくなった。
彼は金がなくて、この真っ暗な部屋の中で暮らしているというのに。

念のため、「ナンバーディスプレイって契約してる?」と聞くと、
「??」
と首を捻る。
たぶんしてない。
してないから、表示されない。
してないから、機能ボタンじゃどうにもならない。
ああ、携帯なら初期装備なのに、
何て詐欺なサービスだろう、ナンバーディスプレイ……。

しかし、ここで事実を隠しても仕方がないので、
俺は正直に告げることにした。
「これ、お金払わないと使えないみたいだよ」
するとカンボジア人はしばし途方に暮れている様子だったが、
すぐに元気を取り戻して
「ジャ、アト、アトデ、カンガエル、アリガト」
というようなことを言った。
やっぱり携帯の方がいいんじゃないかと提案すると、
「ケイタイ、タカイ、ビンボウダカラ、カエナイ……」
と言う。

俺は何ともやるせなく、
しきりに阿漕なナンバーディスプレイを恨めしく思ったが、
とりあえず、
「がんばって」
と言ってカンボジア人を励ました。
するとカンボジア人は、

「アリガト、アナタ、ドコノヒト?」

と言う。
だから、日本人だって言ってるのに。

ともあれ、
もし俺がカンボジアで電話の子機の使い方がわからない状況に陥ったら、
早々に使用を諦めるだろう。カンボジア製だからと難癖をつけるだろう。
まして片言でも現地の言葉で会話するなど不可能だ。
そう思うと、このカンボジア人は偉いやつだ。
俺よりよほど有能だ。

いつの日か、このカンボジア人の電話にトモダチの電話番号が表示されることを
祈るものである。
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聖戦

ハンバーガーなどと云う下衆な喰物を出して小銭を稼ぎ続ける舶来のチェーン店。
端金で雇われたレジ担当店員の小娘の耳障りな声と不快なイントネェション。

「いらっしゃいませこんにちは。ご注文お決まりでしたらお伺いいたしまーす」

毎度毎度、この先制攻撃にしてやられる俺であるが、今日こそは屈する事無く立ち向かう決意である。
大体、俺はこの台詞が大嫌いだ。
注文が決まって居るからこそレジに並ぶのである。決まって居ないのに並ぶ阿呆が
何処にいると云うのだ。
何より先ず、料金先払というシステムからして気に喰わない。
これから喰おうとして居る物が出来上がっても居ない内から金を払わねばならぬのが許し難い。
だから、
店のペェスに乗せられぬ様、台本通りの接客が出来ぬ様、店員の出鼻を抉いてやるつもりだ。
世の中マニュアル通りに行かない事を、この目の前の小娘に思い知らせてやるのだ。

「ご注文お決まりでしたらお伺いいたしますが」

短気な小娘が、同じ言葉を発して来た。まるでロボットの様である。
そうか。そんなに注文を聞きたいか。
では云ってやろう。

「いえ、まだ決まってません」

云ってやった。小娘の目を真直ぐ見て、云ってやった。
どうだ。
真逆、全く注文が決まっていない客が、のこのことレジの前に現れるとは思って居ないだろう。
俺はメニューには一瞥たりともくれず、小娘から視線を外さない。徹底抗戦だ。
さあ如何する小娘。俺は未だ注文を決めて居ないのだ。
そしてそう簡単に注文を決める積りは無い。然も俺の後ろは大行列ときた。

「かしこまりました。では、横にずれてお決めになってください。こちらのメニューをどうぞ。お次のお客様、お待たせいたしました。いらっしゃいませこんにちは。ご注文お決まりでしたらお伺いいたしまーす」

何と。
この俺を差し置いて次の客の対応を始めてしまったではないか。予想外の展開である。
一人だけレジから横にずれた処でメニューを見させられる屈辱!
他の客からの冷やかな目線!
「何あの客」
「行列並んでおいて注文決まってないだなんて、莫迦じゃないの」
「決まってなくたって、その場でさっさと適当に注文出来るでしょ普通」
「一人のくせに」
そんな声が聞こえてくる様だ。実際聞こえていたかも知れぬ。

しかし、逆にこれはチャンスである。
次の客もが、もし「いえ、まだ決まってません」と云ったなら、流石にこの小娘も動転するに違いあるまい。
最終的に、この行列に並んでいる客全員が、「いえ、まだ決まってません」と云えば、パニックに陥ること疑い無かろう。
さあ、次の客よ!
「いえ、まだ決まってません」と云うのだ!
マニュアル通りの接客しか出来無いこの小娘に正義の鉄槌をくれてやろうではないか!

だが俺の期待も虚しく、全く空気の読めない次の客は、
「持ち帰りで。テリヤキバーガーセットと、チーズバーガーセット。飲み物はコーラとホットコーヒー。コーヒーはミルクと砂糖無しでいいです。あと単品でアップルパイ」


俺は失望した。
店員のみならず、客までもが、英語を流暢に喋るが如くマニュアル通りの注文をする様を見て、俺はこの上無い絶望感を味わった。
嗚呼。マニュアル頼りの日本社会の縮図、此処に在り。
嘆かわしい。
然もこの客は、すらすらと注文を云い終える事が出来て満足したのか、誇らしげな表情すら湛えているではないか。
日本男児の尊厳も地に落ちた物だ。
支払が終了し、下衆な喰物が次次と袋に詰め込まれて行く。
「お待たせいたしました。こちらがテリヤキバーガーセットとチーズバーガーセット、アップルパイになりまーす。お気を付けてお持ちくださーい。ありがとうございまーす」
何の滞りも無く一人分の接客が完了してしまった。

ふん。
こちらが○○になりまーす、とは何だ。なりまーすとは。
今迄は何だったと云うのだ。
腹立たしい事この上無い。
しかし、真の怒りはこの後訪れる。

「お次のお客様、お待たせいたしました。いらっしゃいませこんにちは。ご注文お決まりでしたらお伺いいたしまーす」

何と、この俺を無視して、次の客の接客が始まったではないか。
店員から忘れ去られてしまったか?
其れとも嫌がらせをした俺への報復の積りか。
何れにせよ、どうやら俺は今客観的に見て
『ハンバーガー屋のレジ横で、只突っ立って居るだけの変な男』
と云う事に成っている。
これほど人で溢れている店の中だと云うのに、この孤独感は何だ。
俺の存在が、丸々無視されて居る様な孤独感だ。
だが、負けて堪るか。
独りで戦い抜いてやる。


・・・都合20分程、俺は注文も決めず、只只レジ横で立ち尽くした。
レジに元々並んで居た客は全て捌けた。昼飯時のピークも過ぎた様だ。

それでも俺はレジ横に立って居る。
店員の小娘も、レジの処に立っているが、決して俺と目を合わせようとしないし、
微動だにしない。徹底的に俺を無視する積りらしい。
俺と店員との戦いは、どうやら長期戦へと縺れ込んでいる様である。

しかし、これでは埒が明かぬ。
仕方無く、俺は口を開いた。
「あのう。ポテトひとつ」

小娘のスイッチが入った。
『何よ。まともな言葉が喋れるんじゃないこの男。気色悪』
とでも言いたげではあったが、兎に角俺への接客は再開された。
真の戦いはこれからだ。

「かしこまりました。サイズは如何なさいますか?」
「S」
「店内でお召し上がりですか?」
「はい」
「かしこまりました。以上でよろしいですかー。150円になりまーす」

店員の小娘は、俺に対してマニュアル通りの接客をこなし、
ほんの数秒で、あっさりと俺の目の前にポテトが運ばれてきた。

結局、俺は負けたのだ。
大企業のシステムに飼い慣らされた消費者という檻から抜け出す事は出来無かったのだ。

俺はレジ前に立った儘、その場で飲み物も無しで一気にポテトを喰う事にした。
失われる水分。下品な塩辛さに悲鳴を上げる舌。
其れでも無理矢理ポテトを全部喉に押し込んだ。
俺はトレイを片付けもせず、無言でその場から立ち去り、直ぐ店を出た。
ささやかな抗議の積りだった。
振り返りはしない。

今頃店内では、俺という男の莫迦さ加減について店員同士が盛り上がって居るに違い無い。
しかし、それでも構わぬ。
負けたとは云え、俺は俺である事を貫き通したのだ。
後悔などしていない。
だが、もう二度と、この店に足を踏み入れる事は無いだろう。
流れる涙の味が、普段よりも少し塩辛い気がした。
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東京競馬場にて
 
登場人物 (仮名)

学生・・・大学生位の若い女性。宮崎あおいに激似。
助手・・・25歳位の超絶美人。顔もスタイルも抜群。
教授・・・35歳位の、気品のある女性。メガネ着用。
学長・・・90歳位の爺様。杖使用。白髪&ロング白鬚。


於 東京競馬場


学生「先生。残念ながら結果は6-8でした」
助手「我々が購入した馬券は6−15でしたので、惜しくも不的中となりました」
教授「先生、次はいかがいたしましょうか」

学長「・・・」

学生「先生、次のレースは4番の馬に人気が集中している模様です」
助手「4番はこれまでのレースでも素晴らしい結果を残しているようです」
教授「4番を中心に購入すべきかと思われます」

学長「・・・」

学生「私としても4番を含めた馬券の購入には賛成です」
助手「臨戦過程、騎手、馬体重、パドックの様子、いずれも問題ありません」
教授「先生、ご決断を」

学長「・・・むっ」

学生「先生!?」
助手「先生!!」
教授「先生!!」

学長「ろろろろ6−15じゃああっっ」

学生「先生」
助手「先生」
教授「先生」

学長「6−15じゃあぁ」

学生「先生、次のレースは12頭立てです」
助手「先生が今ご覧になっている競馬新聞の記事は先程終了したレースのようです」
教授「先生、新聞をめくっていただければ次のレースの情報が掲載されております」

学長「・・・」

学生「先生、いかがなさいますか」
助手「4番の馬が一番人気となるのは確実であると考えられます」
教授「先生、4番から購入することにいたしませんか?」

学長「い、いいい1−9じゃあっ」

学生「先生、4番を抑える必要はございませんでしょうか」
助手「また1点のみの購入でよろしいのでしょうか」
教授「先生、このレースで4番をはずした馬券はリスクが非常に大きいかと」

学長「1−9じゃあぁ」

学生「了解いたしました」
助手「一応念のため、1−4及び4−9も追加いたしましょう」
教授「では1−9に加え、1−4、4−9の計3点、馬券を購入してまいります」

学長「1−9じゃあぁ」

学生「先生、レースが開始されました」
助手「残念ながら9番が出遅れた模様です」
教授「4番が絶好の位置を確保しております」

学長「・・・」

学生「先生、4番が一着で入線した模様です」
助手「2着には1番が入ったように見受けられます」
教授「9番は最下位かと思われます」

学長「・・・」

学生「先生、念のため購入しておいた1−4が的中いたしました」
助手「先生、おめでとうございます」
教授「本日初めての的中となりました。先生、おめでとうございます」

学長「・・・」

学生「先生、次もこの調子でよろしくお願いいたします」
助手「先生、次のレースはいかがいたしましょう」
教授「先生、新聞をめくっていただければ次のレースの情報が掲載されております」

学長「・・・」
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新作レビュー  カラテカ
「カラテカ」
ソフトプロ 1985年12月5日発売 4,900円

最近、ため息が止まらないワ・・・。

もはや何度目かも分からないシングルクリスマスに耐え抜いて、
やっとの思いで迎えた2010年。
仕事にも身が入らず、ぼーっとしていたら、いつのまにやらバレンタインの時期だなんて!
まったく、カップルや若者のためのイベントの何と多い事か(怒)。
おひとり様の女性にとっては、こんな世間の空気がヒジョーにツラいのである(泣)。

チョコをあげたくなるような男性との出会いなんてここ数年ゼロだし、
この歳になってまで、職場の男どものためにチョコを買ってお返しを期待する気にもなれない。
第一、ワタシのように売れ残ってるアラサー女からチョコをもらっても、
男性としては迷惑だろう。
(単にチョコ配るのが面倒なだけだろ!というツッコミはご勘弁)
であれば、やはり今年もバリバリ仕事をしてバレンタインを忘れるしかない。

というわけで、「男やチョコよりも仕事のほうが大事なんです!!」という雰囲気(オーラ)
を出しまくるために、
あまり得意ではない新作ソフトのレビューを買って出て、
頑張ってテストプレイをしてみたのである。
元々予定のないバレンタイン返上の渾身レビュー、ぜひじっくり読んでいただきたい。
(前置き、長すぎ!)

◎この男臭さ・・・ワタシへのバレンタインプレゼント?◎
「カラテカ」は、ソフトプロが放つ待望のファミコンゲーム。
2Dスクロールタイプの本格格闘アクションだ。
空手マスターの主人公が、パンチやキックを駆使して敵を倒し、
愛する女性を救いに行くという内容。
恋愛の類から目をそらし続けているワタシにとっては少々腹の立つストーリーだが、
所詮ゲームの話。
普通に考えれば、まあ王道と言えるだろう。
空手のルールにのっとり、基本は1対1の真剣勝負。
一人倒したらどんどん先に進んでいかないと、
敵もどんどん現れるから勝利の余韻に浸る間もない。

それにしても・・・主人公の男らしいこと(はぁと)。
試合前には一礼をするし、勝ったあとは決めのポーズをとってまた一礼。かっこいいわぁ。
敵も全員男だし。
最近では、おいおい嘘だろと突っ込みたくなるくらい美形の女性キャラが
自慢の胸をゆっさゆっさと揺らすような、安易でヘナチョコな格闘ゲームが溢れているが、
この作品の戦闘員は全員男。
格闘ゲームたるもの、こうでなくちゃと思うワタシである。
まあ・・・敵の場合は頭にツノみたいなのが生えてるのもいるから、
人間の男と言えるのかどうかは微妙なところではあるのだけど。

さらにワタシが個人的に好きなポイントが、主人公の攻撃手段が前述の通り
パンチとキックのみである点。
飛び道具はおろか、ジャンプアクションもなし。
これよこれ!
これこそ空手家の生きる道!
巷に溢れているような、飛び道具ばっかりの、ド派手で、アクションがいちいちスキだらけじゃん!と言いたくなるような軟弱格闘ゲームとはワケが違うのだ。
男臭さがじゅうぶんに味わえる、満足のゲームである。


◎強くなる敵、そして洋ゲーのお約束!◎
当然ながら、先に進めば進むほど、敵が強くなっていく。
よくわからないけど、敵の顔色が悪くなるほど強い傾向にあるみたい。
青かったり紫だったり、体調は大丈夫?と心配になるほど血色の悪い敵が
出現するが、油断は禁物。上段と下段の攻撃をうまく使って蹴散らしていこう。

ところで、この作品は、洋ゲーの移植作である。
洋ゲーのアクションと言えば、当然出てくるのがギロチンなどの罠。
道の真ん中に罠が堂々と置いてあるのにも関わらず、多数のプレイヤーは
回避方法が分からずにこのギロチンの餌食になってしまうだろう。
慎重に攻略したい。
(ワタシのテストプレイでは、ここから先に進めなかったというのは内緒にしておこう)

他には、何故か屋内(敵の屋敷)で自由気ままに飛んでいる鳥に気をつけよう。
主人公が「構え」のポーズをとっていないと、この鳥に触れただけで死んでしまうからだ。
このゲームは一度体力がつきたらゲームオーバーなので、油断しないようにしたい。
このように、敵の空手家だけでなく、多彩な仕掛けがプレイヤーを楽しませてくれて、
飽きない構成になっていてgood。


◎いよいよボス戦!そして・・・◎
こうして先に進んでいけば、いよいよボスとの対戦。
これまでの敵より数倍強いから、心してかかりたい。
ボスを倒せば感動のラブラブなエンディングだ。
これは、ぜひプレイヤー自身の目で確かめてもらいたい。
ああ・・・。一人身にはツラい!


◎BGM・グラフィック◎
このゲームには、基本BGMはない。
戦闘時のみ、デロデロした音が流れるが、これをBGMと言えるかどうか。
チャラチャラしたBGMなんていらねえぜ!という開発スタッフの男気が
伝わってくるようで個人的には好き。
グラフィックは・・・。(無言)
ただ、洋ゲーらしくキャラクターがヌルヌル動くのは一見の価値アリかもしれない。


◎総合評価◎
なんといっても、男の世界を、これでもかというほど堪能できる
良作と言えるんじゃないかしら。
現実世界の軟弱な男共にウンザリしている女性にこそ、ピッタリのゲームかもしれない。
スクロールタイプのアクションでありながら、敵との対戦は男らしく一対一である事や、
自機が一機のみの体力制である事など、
いままでのアクションゲームの常識を覆す意欲作である点は好評価。

BGMやグラフィックが貧弱なのは残念に思う人もいるかも。
だけど、それを補ってありあまるゲーム性を味わわない手はない。

ああ。
それにしても。
迷える結婚浪人であるワタシの事を、救いに来てくれるような
カッコイイ男はいないものかしら・・・。(涙)

P.S.
このゲームはマリオみたいに右に進んでいくタイプのゲームだけど、
スタートしたらすぐ左へ進んでみて!
これを見るだけで、このソフトの元は取れるから!


レビュー結果(☆5つで満点)
ストーリー  ☆
ゲーム性   ☆☆
キャラクター ☆☆
グラフィック ☆
サウンド   ☆
総合評価   ☆
comments(160)
現場と営業
「最近、仕事が忙しすぎるよな。シャレにならないよ」
「まーそうですねー。ベテラン抜いちゃって、新人ばっかりだし。全体見れる人がいないんですよ」
「新人なんかすぐに使えるわけないよ。いくら経験者って言ったってさ」
「それはまあ、そうですよね。現場によってやり方違うし。でも営業は即戦力で送り込んできてるから」
「絶対おかしーよ。結局、しわ寄せ来るの現場なんだからさ。その上、新しい業務始めるとか言ってんでしょ?」
「そうなんですよ。まあ、それもどうなるかわかりませんけどね」
「あれってさ、こっちでやりたいって言いだしたの?」
「なんか、そうらしいです。一応、カタチだけは向こうからってことになってますけど。でも、もともと契約には含まれてたらしくて、頼まれたら断れないっぽいです」
「あーそうなんだー。じゃあ、失敗したらこっちの責任じゃん。よくやるねー。アッタマおかしいんじゃない?」
「まあ。仕事増えるのに、契約金一緒ですからね」
「もうさー、勝手にしろよって感じだよな。やりたい奴らはいいけど、頼むからウチらを巻き込むなって」
「ですね。まあ、それでも話自体は悪くないから、なんか上手いこといってくれればいいんですけどね……」
「でもさあ、それで人取られて、フォローするのウチらでしょ? 絶対うまくいかないよ、そんなの。悪いけど」
「うーん、どうでしょうねー。とにかく、それもあるから絶対忙しくはなりますよね。間違いなく。来月あたりから、かなり厳しいんじゃないかな」
「実際、手が足りてないもんな。全員揃ってりゃ別だけどさ」
「最近休む人多いですからね。三人同時に休まれるとヤバイです」
「俺、一人で二人分とか無理だよ。余計身体壊すから」
「そうですねー。まあ、さすがにずっとってことはないから、しばらくの辛抱だとは思うんですけど。でも、猫の手も借りたい状況ではありますよね」
「猫なんて役に立たないよ。にゃーにゃーうるさいだけで。パンチされるよ。猫パンチ」
「ああ、まあ。確かに。いても困りますね」
「それよりさ、腕があと二三本あった方がいいんじゃないの? このへんにさ。そうすりゃ早いよ、仕事。パパッと終わっちゃう」
「腕ですか?」
「そうそう。絶対便利だもん。ほらあれ、あしゅら男爵みたいに」
「あしゅら男爵?」
「そう。あしゅら男爵。今度ああいうの連れてきたらいいんだよ、営業は」


あしゅら-だんしゃく【あしゅら男爵】
◇身長:180cm
◇体重:65kg
◇出身:古代ミケーネ 
マジンガーZの敵役。身体の左半分が男、右半分が女。
海底要塞サルード・海底要塞ブードの指揮官であり鉄仮面軍団を率いる。
バードス島で見つかった男女のミイラをつなぎあわせて蘇生させて生まれた。
執刀はドクターヘル。
職場にいると扱いに困る。
comments(4)
自販機の品格
この際パンでもジュースでもタバコでもかまわないが、
自動販売機という自動販売機を全部UFOキャッチャーにしてみたらどうか?

こいつは大変なことになるぞ。
暴動が起こるかもしれない。
なにせ昼飯にパンを買おうとして金を入れたら、無駄に楽しげな音楽と共に手前のアームが動き出して、それがそれまでただのディスプレイだと思っていたパンの山に突っ込むのだ。
「え、え、え? 何これ、ちょっと?」
とか戸惑っているうちに握力の足りないアームはパンを取りこぼして、
「えー、うそー、マジかよー」ってなる。絶対なる。
そんですかさず二回目が始まって、
「お、ラッキー」とか、ちょっと思うけど、やっぱり握力が弱すぎて取りこぼす。
そこで「なんだよもー」と腹を立てるだけで済むならまだ良いが、もし万が一、上手い具合にアームが引っかかってパンを掴むことができたとしても、そのパンが食べたいパンであるとは限らないのだ!
腹に溜まる総菜パンが食べたかったのに、甘い菓子パンしか取れなかったら、それこそ行き場を失った怒りが何処に向かうかわからないぞ。
食べ物の恨みは恐ろしいのだ。
平穏なはずの昼休みは、たちまち殺伐とした、血で血を洗う骨肉の争いとなる。
総菜パン欲しさに窃盗や強盗も多発する。
食いたい物が食えなくてイライラするから、屋上でやるキャッチボールとかバレーボールとか、もうなんか八つ当たりみたいになって、本気勝負だからとてもキャッキャしていられない。
もちろん仕事にだって影響する。
電車の切符を買うときなんか、ショベルカーのスコップみたいなアームで大量の切符をすくい上げるわけだけど、もちろん、その中に自分の目的とする駅が含まれているとは限らない。
一回百円くらいで、『東京→仙台』の切符とかが手に入るのはラッキーだけど、やっぱり一番多く掴まされるのは一区間分130円くらいのやつなのだ。
仕方ないから手に入れた大量の切符を駆使して、どうにか目的地を目指そうと奮闘する。
最悪なのはそういう自販機の中でも商品が黒いカプセルに入ってるタイプで、こんなのもう何の自販機なのかすらわからないが、広告には「???」とか書いてあって、興味だけはそそられる。
もちろん一部の自販機にはアタリ制度もついていて、当たると有無を言わさず、10秒以内に再度UFOキャッチを強要される。基本的にお釣りは出てこない設計だから、500円玉を入れたら5回分キャッチしないといけない。
そういう世の中になると、生活の端々でストレスを溜め込むことになる。
ストレスは人間性を歪めて、治安が乱れる。
悪い人間も現れて、自販機をガタガタ揺らして強引に商品を穴に落とし込もうとするくらいならまだしも、取り出し口に手を突っ込んだまま抜けなくなっているような憐れな輩も後を絶たない。
頭のいい人間は、正規の自販機よりちょっとだけ握力の強い違法な自販機を作って流通させ、そういう違法自販機ばかりを取り扱う悪徳な業者も登場する。
金持ちの悪い連中は金に糸目を付けず、違法な自販機を自宅に設置して、もう取り放題というわけである。
そうとは知らない貧乏人は、正規の、握力の弱い自販機に金をつぎ込み続けて、一攫千金の夢を見る。
社会は卑屈な人間と傲慢な人間とだけに二分され、両者は対立し、憎み、罵り、誹り、蔑み合い、闘争して、そうして人類は滅亡する。

自販機をUFOキャッチャーにするのは、断固反対しなくてはならないと思った。
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新作レビュー  いっき
「いっき」
サンソフト 1985年11月27日発売 4,900円

サンソフトから、待望のファミコンソフトが発売された。
その名も「いっき」。江戸時代の百姓一揆をモチーフにしたアクションゲームだ。
さっそく、このゲームのレビューを書いていこう。

◎ストーリー
農民が圧政に耐えかね、たった1人(協力プレイ時は2人)で百姓一揆を起こすというのが
本作の根幹ストーリー。
その世界観の独創性が、江戸マニアや一揆フェチにはたまらない。
いつかは一揆に参加してみたかったユーザーや、ひとりで一揆を起こしてみたらどうなるのかと
考えていたユーザーの心をぐっと掴んでくれるだろう。

しかし、単純な一揆ゲームと思ってプレイすると、良い意味で大きく期待を裏切られることに
なるはずだ。
主人公は一揆の目的を見失い、ステージに落ちている小判を集めて大喜びするし、
幕府側は、プレイヤー側である農民を殲滅する為に大量の忍者を動員してくるのである。
これによって一筋縄ではいかない一揆の模様が展開される事になるのは間違いなく、
ファミコンゲームならではのオリジナルストーリーを味わうことができて、
非常にやりがいのある作品になっている点は評価すべきポイントだ。


◎ゲーム性
ステージクリア型のアクションゲーム。
主人公のアクションは移動と攻撃の二種類。非常にシンプルであり、
説明書を読まなくてもある程度直感でプレイすることが可能な点は好感が持てる。
これらのアクションを駆使して主人公を操り、地面に落ちている小判を全部集めるか、
時々ふらりと現れる殿様に触るとステージクリアとなる。
クリア方法が複数存在するという斬新なシステムに加え、
ステージは全部で4種類もあり、やり込んだプレーヤーでも飽きが来ない構成だ。

このゲームは非常に画期的な多方向スクロール方式を採用しており、
縦か横の一方向にしか進めない従来のアクションゲームとは一線を画している。
初めて遊ぶプレーヤーは、そのステージの広大さに戸惑ってしまうかも知れないが、
落ち着いてプレイすれば、すぐに慣れることが可能だ。

武器は鎌。振り回すのではなく、投げて攻撃するための武器だ。
これで立ち塞がる敵をなぎ倒して進んでいく。
この鎌が優れモノで、攻撃ボタンを押すことで、ユーザーが狙いを定めなくても
自動的に敵に向かって飛んでいくシステムになっており、初心者でも操作しやすいのが特徴。
さらに、ステージに落ちている竹やりを拾って装備することで、目の前の敵をどんどん
倒していくことができて非常に痛快だ。

そのほかにも、ステージに落ちているアイテムを拾うことで、さまざまなパワーアップが可能。
ひとつは葉っぱ(分身できる)。一定時間無敵になるという、非常に使い勝手の良いアイテムだ。
もうひとつは大根(スピードアップ)。Bダッシュがなくて嘆いていたプレイヤーには朗報だろう。
これらの多彩なアイテムのおかげで、ゲームが単調にならずに、常に緊張感のあるプレイが楽しめる。

◎キャラクター
本作は二人で協力プレイすることが可能であるが、
主人公の二人には、明確なキャラクターの差が存在するのは特筆すべき点だ。
一人目は「ごんべ」、二人目は「たご」という名前がつけられており、
服の色で見分けることが可能。
能力面での違いはなく、これは2人のプレーヤーがコントローラを入れ替えた場合でも
スムーズにプレイができるよう、配慮されたものと思われる。

敵キャラの種類も多彩で、忍者、赤忍者を筆頭に、背景に溶け込んだ鉄砲隊、
さらに主人公に取り憑いて離れない幽霊やおばちゃんの存在が、
ゲームを大いに盛り上げてくれる。
この登場キャラの多さからも、「飽きさせない」「長く遊ぶ」という本作のコンセプトが伺える。


◎グラフィック
グラフィックは非常に秀逸。
ファミコンのグラフィック性能を限界まで引き出した、見事な仕上がりになっている。
特に主人公に関しては、ちょんまげや猫背、ぽっかりと開いた口が見事に表現されていて、
コアな農民マニアでも思わず唸ってしまうほどの美麗さを誇る。

小判やパワーアップアイテムなども、一目見てそれとわかるほどに繊細に書き込まれていて○(マル)。
グラフィックの判り辛さでストレスが溜まるゲームとは異なり、
プレイしていて不快感を一切を感じさせない良好なグラフィック。
これは賞賛に値すべき点だ。


◎サウンド
ステージのBGMは1種類。
そのサウンドも、他のゲームに比べると音数が少なく、少々深みが足りない。
また、曲が短いため、すぐにループしてしまい、やや単調に感じられる。
このため、正直物足りないと感じるプレイヤーもいるかもしれない。
しかし、サウンドがシンプルであるおかげで、プレイヤーはより一揆に集中できるのも事実。
賛否両論あるところだが、個人的には開発者の英断に喝采を送りたい。
さらにゲームオーバー時のサウンドは、たった一音で、かつ2秒ほどという大胆さ。
死の無常さが否応無しに伝わるからこそ、百姓一揆の奥深さが味わえるのだ。



◎総合評価
今までのゲームでは考えられなかった、百姓一揆をモチーフにした点が秀逸。
また、二人同時協力プレイながらも、お互いの武器では死なないという利便性は、
兄弟や友達同士でもけんかせずに進めていくことが出来て、非常にユーザビリティが高い。
これらの要素に加えて、さらに多方向スクロールが可能であるなど、
従来のアクションゲームの常識を覆す本作のゲームシステムは、
今後発売されるゲームに大きく影響を及ぼしていく事は間違いない。

4面が終わると1面に戻るステージ構成でありエンディングが存在しない為、
「クリアしたら中古ショップへ売りに行く」ユーザの抑止になるし、
さらに途中に存在するボーナスステージがプレイヤーを飽きさせない。
これらの事から、飽きずに長く遊べる、非常にコストパフォーマンスの高い作品に仕上がっている。

ただ残念なのは、タイトルが「いっき」であるにもかかわらず自機が3機もある点。
なぜ1機ではないのだろうか。不可解でならない。
おそらく本作の高い難易度を考慮した結果だろうが、
いっきなのに3機という不自然さを、どうしても拭いきれなかったのは事実。
個人的には1機にしてほしかったところだが、これは次回作で改善される事を切に望みたい。
このマイナスポイントを差し引いて、総合評価は星3つとした。

レビュー結果(☆5つで満点)
ストーリー  ☆☆☆☆
ゲーム性   ☆☆☆
キャラクター ☆☆
グラフィック ☆☆☆
サウンド   ☆
総合評価   ☆☆☆
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マイ・フェイバリット・キャラクターランキング2009
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男性篇

1位    チュン・ウー・チェン(銀河英雄伝説)
所属・階級 自由惑星同盟・大将
得意技   パンあたため
列伝    自由惑星同盟末期の同盟軍宇宙艦隊総参謀長として共和制の為に生命を捧げた

ルックス ☆☆
パワー  ☆
ガッツ  ☆☆☆☆
運    ☆☆☆
知力   ☆☆☆☆☆
カリスマ ☆☆

なんか2年に1回くらい観てしまうアニメ、銀河英雄伝説に登場するキャラ。
また最近観て惚れ直した。いきなり初登場で1位を取るほど気に入った。
およそ軍人とは思えない風貌ながら、頭脳の切れ味は当時の同盟軍の中でも
最高レベル。彼の知略が無ければヤンとその艦隊も華々しい活躍を見せることは
叶わなかったであろう。
大将まで上り詰めることができたのは、所属する同盟軍の滅亡寸前という危機的状況の
なせるわざだが、それゆえ早々と戦死してしまうという運命は、運が良いのか悪いのか。


2位    パパス(ドラゴンクエスト5)
所属・階級 グランバニア・王様
得意技   ぬわーーーっ!!
列伝    国王でありながら、魔物にさらわれてしまった愛する妻を探す事に生命を懸けた

ルックス ☆☆☆☆
パワー  ☆☆☆☆☆
ガッツ  ☆☆☆☆
運    ☆
知力   ☆☆☆
カリスマ ☆☆☆☆☆

なんか2年に1回くらいやってしまうゲーム、ドラクエ5に登場するキャラ。
いいキャラだよねぇ。泣ける。
王様なんだからもっといい装備しろよと言いたい。
リメイク版では、クリア後に生き返ったりするかも?なんて思ってたけどね。
(3のオルテガとか4のロザリーで前科あるし)


3位    ルイージ・マリオ(スーパーマリオブラザーズ)
所属・階級 任天堂・緑
得意技   Bダッシュ・ジャンプ
列伝1   ピーチ姫を何度も救出した

ルックス ☆☆
パワー  ☆☆☆
ガッツ  ☆☆☆☆
運    ☆
知力   ☆☆☆
カリスマ ☆☆

私は少年のころから緑色が好きだった。
スーパーマリオをプレイするときは赤い人を全滅させてから
緑のルイージでプレイ開始してたし、
インスタント食品といえば赤いきつねより緑のたぬきだし、
信号は緑じゃないと渡らないし。
緑最高!
そんなわけでルイージが大好きだ。
RPGの主人公の名前は必ずルイージだ。


4位    全(三国志)
所属・階級 呉・右大司馬
得意技   山越討伐
列伝1   山越討伐で功績を残す

ルックス ☆☆☆
パワー  ☆☆☆
ガッツ  ☆☆☆
運    ☆☆☆
知力   ☆☆☆
カリスマ ☆☆☆

文字化け勘弁。三国志に登場する全ソウである。ソウの字は王へんに宗。
武力・知力他すべての能力が70〜80前後という、
呉によくいるタイプの万能(器用貧乏)キャラ。
同じタイプの万能軍団である朱恒、丁奉、除盛なども大好きだ。
朱恒と全がツートップで戦う、石亭の戦いが萌え萌えなのだ。


5位    多村仁志(プロ野球)
所属・階級 ソフトバンクホークス・外野手
得意技   試合欠場
列伝1   怪我しすぎ

ルックス ☆☆☆☆
パワー  ☆☆☆☆
ガッツ  
運    
知力   ☆
カリスマ ☆☆☆☆

おなじみスペランカー多村、今年は名前を変えて一発奮起。
そのかいあってか、彼の所属するソフトバンク・ホークスは、
今年も好成績を残し、見事、優勝を賭けたプレーオフに進出決定。
だがしかし、プレーオフ直前にソフトバンクの秋山監督が
「プレーオフのキーマンは多村!」
などと言ってしまったものだから、
多村、期待に応えて・・・腰に違和感を訴えて欠場!
さすがすぎるぜ多村先生!
なんだよ違和感て!
便利な言葉だな違和感!
ソフトバンク・ホークス、プレーオフ一回戦で敗退。


6位:山田太郎(ドカベン/キャッチャー)
今年、初めてドカベン(高校編)を読んだ。
夫婦でハマッた。
何だこの面白いキャラは。
これほどうまく面白さが説明できない人物も珍しい。
目あけなさいよ。

7位:ムウ(聖闘士星矢/黄金聖闘士)
最近ハーデス十二宮編のDVDを観た。
やっぱゴールドセイントっていつになっても色あせないな。
声優戻せるだけ戻して、もう一回冥界編やってくれないもんかね。
野蛮な、というか戦闘モノの漫画はあまり好きではないのだけど、
この作品だけはなぜか例外で好きなんだよな。

8位:嬉野雅道(水曜どうでしょう/カメラマン兼ディレクター)
いや、一般人なんですけどね。
水曜どうでしょうの面々は全員面白いんだけど、
たまにポツンと彼の口から発せられる一言が
特にすばらしくおもしろい。同士多数と思われる。
余談だけど、こないだ名古屋行ったついでに
藤村Dの実家の喫茶店に行った。
かあちゃんおいしかったよ!

9位:滝本晃司(たま/ベース)
こないだ、たまのCDが一部再販されたので、
彼が運営してる通販サイトで申し込んだら、
手違いで発送が遅れてしまったらしく、お詫びのしるしとして
直筆のサインつきカレンダー(8月だけ)をもらった。
いかしすぎ。

10位:野比のび助(どらえもん/会社員)
唯一無二の神漫画家・藤子F不二雄大先生様が放つ代表的キャラ。
パパは本当にいいキャラしてるよ。ドラちゃんの道具の
実験台に使われて、使い捨てられる話が最高にいい。
余談ながら、藤子F不二夫大全集が今年いよいよ刊行開始した。
今まで単行本未収録だった作品まで全部収録されている。
ついに伝説の『クルパーでんぱ』を読むことが出来た。
大爆笑。
ドラえもんは聖書。



女性篇

(殿堂入り・・・音無響子(めぞん一刻))

1位    デボラ様(DS版ドラゴンクエスト5)
所属・階級 グランバニア・王妃
得意技   かいしんのいちげき
列伝    後に王様になる男を小魚呼ばわりした

ルックス ☆☆☆☆☆
パワー  ☆☆☆☆
ガッツ  ☆☆☆☆
運    ☆☆☆
知力   ☆☆
カリスマ ☆☆☆☆

デボラ様こそドラクエ5の正史。
やっぱ堀井雄二はすごい人だな、と思った。
昨今のステレオタイプなツンデレ共(よく知らないけど)よ。
お前ら少しは見習ったほうがいい。
セリフや態度の節々に"デレ"が見え隠れするようでは、
そんなものはツンデレでもなんでもないわけ。
デボラ様の場合は、主人公への好意が1ミリも感じられない冷徹かつ辛辣なセリフしか
絶対に言わないわけだが、その吹雪の如き言い回しから、
いかに愛情のかけらを捻出し、好意的に受け取ることができるかと言う、
何を言っているんだ俺は。
魔人の金槌を軽々振り回して会心の一撃を連発するパワーは物凄いの一言。
お前はシティーハンターの香か。


2位    アーシェ殿下(ファイナルファンタジー12)
所属・階級 ダルマスカ王国・国王
得意技   北斗骨砕斬聖光爆裂斬天鼓雷音稲妻斬
列伝    復讐の鬼

ルックス ☆☆☆☆☆
パワー  ☆☆☆☆☆
ガッツ  ☆☆☆☆☆
運    ☆☆
知力   ☆
カリスマ ☆☆☆

主役級美形キャラには珍しい、猪突猛進タイプ。
女性ランキングなのに近距離パワー型がワンツーフィニッシュという珍しい結果。
デボラ様に代表されるDQと違い、FFの女性キャラは総じてメンタルが弱い。
物語の前半と後半でキャラが変わってしまう軟弱者ばかり(成長しているとも言えるが)。
これが1位と2位の差となる。
あやうく彼女の存在を忘れてしまいそうになったため、最近またFF12をやり直した。
自分の背丈よりもはるかに大きい矛を軽々と扱うパワーは物凄いの一言。
お前は関羽か。
でも実際は両手棒による攻撃モーションがお気に入り。


3位    ロクサーヌさん(ドラゴンクエスト9)
所属・階級 リッカの宿屋・販売員
得意技   スパイ活動
列伝    欲しい物を売ってくれない

ルックス ☆☆☆☆
パワー  ☆☆☆
ガッツ  ☆☆
運    ☆☆
知力   ☆☆
カリスマ ☆☆☆

ドラクエ9の主人公の根城である宿屋で、
WiFi通信を使ったアイテムショップの販売員をしているお姉さん。
ドラクエ9の登場人物で唯一2D全身グラフィックが存在していて、
これが緑ベースの服で非常によろしい。
彼女と一緒に旅ができたら・・・と期待を抱かせてくれたが、
まさか本当に仲間にできるとはおもわなかった。
でも連れて歩くときのグラフィックが残念極まりないので3位止まり。


4位    裕木奈江
所属・階級 女優・ハリウッド級
得意技   演技
列伝    ハリウッド映画多数出演

ルックス ☆☆☆☆☆
パワー  ☆
ガッツ  ☆☆☆
運    ☆☆
知力   ☆☆☆
カリスマ ☆☆☆

ああ。裕木奈江も歳をとってしまうのだな・・・。
いかに彼女といえど、年齢には勝てないのか。彼女だけ時が止まればいいのに。
なぜか年に一回程度、彼女の話題がYahooトップページのトピックスに出てくるね。
今やハリウッド女優。演技がうますぎるから日本で成功しなかったんだよ。
ちなみに彼女を初めて知ったきっかけは、
昔よく読んでたファミコン通信の表紙にいたから。
おかげでファイアーエムブレムという凶悪なゲームにハマってしまうことになった。


5位    YOU(タレント)
所属・階級 FAIRCHILD・ボーカル
得意技   毒舌?
列伝    初代バラドルとして活躍して、ごっつで出世した

ルックス ☆☆
パワー  ☆
ガッツ  ☆☆☆
運    ☆☆☆☆
知力   ☆☆☆
カリスマ ☆☆☆

まあ待て。
話を最後まで聞きなさい。
裕木奈江の項で書いたように、時の流れは残酷だと感じる時もあるけれど、
いいことだってある。
そのひとつが、インターネットの成熟により登場したYoutubeやニコニコ動画の
おかげで、若かりし頃(FAIRCHILD時代)のYOUの姿を見ることが出来るようになった事だ。
すげぇかわいい、とまではいかないが、それなりのルックスと、
酒にやられてない、聞いてて気持ちの良い声。かぶりものやコスプレが楽しいPV。
いいバンドだったんだよFAIRCHILDは。
そういう意味では、YOU単体というより、FAIRCHILDが好きだったと言えるから、
YOUがこのランキングに載るのは少し違うのかもしれないけど。

6位:常識力トレーニングDSの先生(大人の常識力トレーニングDS)
勝手に名前付けて綾子姉さんと呼んでいる。
かまいたちの夜とかに出演してくれたら面白いのに。
常識力ブームが去った今でも、週に一度は逢いに行ってます。
そろそろ心を開いてくれるはず。

7位:堀北真希(女優)
ドコモのCMによく出てくる人。
最近、ようやく顔と名前が一致するようになった。遅すぎ。
いじめられっこキャラっぽい顔してない?そんな事ない?
いやーそれにしても、最近よくテレビを観るようになった。
歳のせいかね。

8位:猪熊柔(YAWARA! / 柔道家)
柔道が死ぬほど大嫌いだってのに一度も勝負に負けたことが無いという
奇跡の柔道家。
意外といないぞ。こんなスポーツマンガの主人公は。
頭髪意外の顔の絵柄は、その後の浦沢漫画に出てくるヒロインと
同じパーツの構成。わかりやすくて良い。

9位:佐倉魔美(エスパー魔美)
唯一無二の神漫画家・藤子F不二雄大先生様渾身の作品、
エスパー魔美の主人公。
毎回惜しげもなくオールヌードを披露しまくってくれるので好評価。
あの変な髪形は寝ぐせ?
料理の腕前がジャイアン並みというのが素晴らしい。
作品としては、やや青年向けの内容のためか、
ドラえもんやオバQなどと違った深い味わいがある内容に仕上がっている。
ギャグ漫画ではないけど、随所に笑える仕掛けがあって面白い。

10位:カチュア(FE暗黒竜&紋章)
初期ファイアーエムブレムのキャラ。ペガサスナイト三姉妹の次女。
DSリメイク版のCGがクリティカル残念。
誰が何の為にあんなCGを採用したのか、理解しかねること山の如し。
三姉妹っていい響きだなぁ。





その他の生物篇

1位   コロ助(キテレツ大百科)
所属   木手家
得意技  武士道
列伝   いろいろあるけど、特に無し

ルックス ☆☆
パワー  ☆☆
ガッツ  ☆☆☆☆
運    ☆☆☆
知力   ☆☆
カリスマ ☆☆☆

コロ助がまさかの初登場1位。
前述の藤子F不二雄大全集に収録されているキテレツ大百科を読んで、
かなり爆笑した。
いやーいいキャラしてるよ。
当たり前だけど、アニメ版より漫画版のほうが断然面白い。
と言うか、漫画版じゃないと面白くない。しょうがないけどね。
F大先生様独特の間、擬音、セリフの言い回し、表情の描写…。
すべてが凄すぎる。
今後大全集で新オバQが発売されたら、このランキング首位争いも
激化することだろう。


2位   レミング(レミングス)
所属   北欧?
得意技  集団自殺
列伝   悪いイタチから逃げた

ルックス ☆☆
パワー  ☆
ガッツ  ☆☆☆☆☆
運    ☆
知力   ☆
カリスマ ☆☆

有野課長が24時間生挑戦したおかげで、にわかに脚光を浴びている神ゲー、
レミングスのキャラ。
あまりに好きすぎて、本ランキングではそろそろ殿堂入りかと思われたが、
ここへきてコロ助に足元をすくわれることになってしまった。
それでも、そこに出口がある限り、
彼らは今日もジェネレータから出現し続けるだろう。


3位   ドラえもん(ドラえもん)
所属   野比家
得意技  地球はかいばくだん
列伝   ありすぎて、なにから書けばよいやら

ルックス ☆☆
パワー  ☆☆☆☆
ガッツ  ☆☆☆
運    ☆☆
知力   ☆☆☆☆
カリスマ ☆☆☆☆

以前はミニドラがランクインしていたが、
やはり件の大全集のおかげで、彼が急上昇。
正座したり胡坐かいたり炬燵にもぐったり片肘ついて寝っ転がったり、
和風なたたずまいをこよなく愛するネコ型ロボット。
初期〜中期の暴走ぶりもたまらない。
アニメではなく漫画を読みなさい。
そこには感動や涙、啓蒙などという白けた思想などない。
あるのは爆笑のみ。あらゆる能書きが一切無効化される至高の読後感。


4位   ホイミスライム(ドラゴンクエストシリーズ)
所属   アリアハン東 他
得意技  ホイミ
列伝   人間になった個体の報告例あり

ルックス ☆☆☆☆
パワー  ☆
ガッツ  ☆
運    ☆☆
知力   ☆☆☆
カリスマ ☆☆

ご存知ドラクエに出てくるマスコット的存在。
本ランキングの常連。
ペットにしたい生物ナンバー1である。(人間になってしまったら捨てるけど)
べホイミスライム、ベホマスライム、スライムベホマズン、スライムつむり等
回復ができる奴らが大好きだ。
攻撃など二の次!レッツ回復!
スライムナイトはナイト部分が不要だけど、スライム部分は緑色だから、まあ好き。
メタル系は嫌いじゃないが、つい倒したくなるからいけない。
キングスライムは嫌い。王様ぶってるから。
しびれくらげも嫌い。しびれるから。
スライムとスライムベスも嫌い。弱いから。
ぶちスライムも嫌い。単色じゃないから。
その他のスライムも嫌い。思い出せないから。



5位   U子(オバケのQ太郎)
所属   よっちゃんの家
得意技  一本背負い
列伝   オバケ

ルックス ☆
パワー  ☆☆☆☆☆
ガッツ  ☆☆☆☆
運    ☆☆☆
知力   ☆
カリスマ ☆☆

意外と珍しい藤子不二雄共著のひとつ、オバケのQ太郎に登場する、
Qちゃんのガールフレンド。
無表情でQちゃんを投げ飛ばし、掃除洗濯炊事を強要し、
自分は柔道のトレーニングに余念が無いという、強烈なインパクトを誇るオバケ。
「太っている」が禁句で、コレを言ってしまった相手は、
瞬時にボッコボコにされてしまう。
おっかねぇ。


6位:どせいさん(マザーシリーズ)
最近マザーはご無沙汰なので、少々ランク落ちした。
伝説の一頭身キャラ。
糸井さんもすげぇ人だよなあ。
もう続編は出ないだろうけど、出ることを楽しみにして生きていこう。
これからのぼくは。

7位:onちゃん(水曜どうでしょう)
北海道テレビのマスコットキャラ。
当然ながら、中の人は安田さんでなければならない。
水曜どうでしょう…まったく大した番組だ。
DVDの釣りバカわかさぎ釣り編、早くでないかな。

8位:ボンバーキング(ボンバーキング)
以前は男性篇にエントリーしていたが、
生身の人間ではないのでこちらに分類することにした。
キング界の覇権を争うファミコンキャラの雄。
射程1m前後の、おもちゃの空気銃みたいなヘロヘロの武器以外何も持たずに
単身敵地へ乗り込むガッツの高さが秀逸。
爆弾くらい持って行けと言いたい。

9位:ウィーボ(Wii Fit)
Wii Fitに出てくる案内役。
あの堅そうなWiiボードを擬人化したキャラのわりに、
妙にぐにゃぐにゃ動く、愛らしい奴。
たまに高圧的な態度を取るため、腹立たしいときもある。

10位:サマーサスピション(種馬)
日本から産駒がいなくなって久しい。
ニュージーランドだかに輸出されたはずだが、
元気でやってるだろうか。
全弟のローゼンカバリーもそうだったけど、
ノーザン×サンデーの種牡馬は成功しないのかな。
ダイワメジャーに期待がかかる。
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濃艶の宝玉
八宝菜というのは、なかなか悩ましい食べ物である。

これを食べるとき、私の箸はついつい迷いに揺らいでしまう。
きらきらと艶のある餡に包まれたサヤエンドウの緑。
ぷりぷりとはち切れんばかりのエビの身の赤さと、優雅にたゆたう白菜の白。
ずっしりと構えた椎茸の黒。
その鮮やかな彩りに混じって、思わず歯ごたえの楽しさを想像してしまうタケノコの極めの細やかさ、高貴な婦人の召し物のごときキクラゲのなまめかしさ……。
本当に、見ているだけでも幸せになれる八宝菜だが、その頂点に君臨し、芸術的ともいえる食材の調和を保っている要は、たった一個のウズラの卵だ。
ウズラの卵。
この小さな宝石こそが、目下、私の頭を悩ませている。

ああ──。
いったい何故、八宝菜にはウズラの卵が一個しか入っていないのだろう。
ウズラの卵が一個しか入っていないばかりに、私はそれを口に運ぶのをためらってしまう。ためらってためらって、いつしかそれを貴重な宝物のように思い込んで、けっきょく最後にはウズラの卵だけが残ってしまうのだ。
色彩を失った餡の中に、ポツンと取り残されたウズラの卵。
取り巻きを失ってなお、頂点に君臨しているような気でいる裸の王様。

まったく、見るに堪えない。
ウズラの卵だけが残ったその皿の惨めさ、浅ましさといったら、まるきり玩具を独り占めしてニタニタほくそ笑んでいるガキ大将と同質のものだ。実に大人げない。貧乏くさくて、みっともなくて、情けなくなる。
食を楽しんでいただけの私が、どうしてそんな気分を味わわなくてはならないのか。それもこれも、八宝菜にウズラの卵が一個しか入っていないから……。

けれどもそれこそが八宝菜なのだ。一皿の八宝菜に無数のウズラの卵が乗っている状況を想像してみればよく分かる。
その皿の如何に下品であることか。

やはり、八宝菜にウズラの卵はひとつでいい。
それがもっとも美しいカタチだからだ。
問題はその一個のウズラの卵を、どのタイミングで食すかということ。
これが実に悩ましい。
最後まで残すのは大人げないといって、真っ先に食べてしまうのもいかがなものか。それでは何だか、ウズラの卵が好きで好きで堪らず、目にした途端に手を伸ばしてしまう、まったく我慢の利かない人のように思える。そうまで好きではない私としては、かなり不本意な思われようだ。
また一方、私見ではあるのだが、八宝菜がウズラの卵を失うということは、八宝菜が八宝菜でなくなることを意味している。オーストラリアからコアラが失われるようなもので、いずれ失われるものであっても、早々に手を下すのは惜しまれよう。
するとやはり最後まで残しておくべきなのか?

余談だが、好きなものを最後まで残しておくのは長男長女、先に食べてしまうのは弟妹という俗説を聞いたことがある。
弟や妹が好きなものを残しておくと、兄や姉に横取りされてしまうから、防御策として先に食べてしまうのだそうだ。
なるほど、一理ある。
ウズラの卵についても同じことが言えそうだ。
八宝菜の中のウズラの卵には、何故か不思議な魅力がある。強烈な存在感とでもいうのか、好き嫌いとは関係なく、ついつい有り難がって特別扱いしてしまう。
その理由は決して「一個しか入っていないから」というのではないだろう。もし仮にシイタケが一切れしか入っていない八宝菜があっても、そうとは気づかずに完食してしまう可能性が高いからだ。
このあたりにシイタケとウズラの卵との格の違いが垣間見られる。
ふと思ったのだが、「ウズラの卵よりシイタケの方が好き」という長男がいたら、どちらを最後まで残すだろう。
おそらくウズラの卵ではあるまいか。
ウズラの卵にはそれだけの魅力がある。
さして値の張るものでもないのに、「誰かに奪われてしまうのではないか」という危機感を弟たちに抱かせるのであれば、ウズラの卵とは大した代物だ。

それはさておき。
いったいいつ、ウズラの卵を食べるのが正しいのか。
現在、私は中庸の策をとっている。つまり、最初でも最後でもなく、程よいところでペロリと頂く。この方法ならば長男と見抜かれる心配もないし、弟と間違われるおそれもない。がっついてもいないし、女々しくもない。
ただこのとき重要なのは、「如何にさり気なく食べられるか」という点だ。
ウズラの卵を意識してわざわざ中頃に食べている、と勘づかれてしまっては逆にみっともない。
「やだ、あの人。ウズラの卵なんかに拘って、食べるタイミングを見計らっているわよ」などと噂されては赤面の極致だ。
さらにまた、この方法にはひとつ欠点がある。
最初に食べてしまう場合も同様だが、ウズラの卵を食べてしまった時点で、何となくその後の楽しみがなくなるのだ。いわば消化試合のようなもので、張り合いがない。ただ皿を空にするためだけに食べているような錯覚すら覚える。
これまで様々なタイミングでウズラの卵を食べてみたが、この問題だけはどうにもならなかった。打開策は最後まで残すという方法だけで、結局一周して戻ってしまった格好である。

斯様に八宝菜は悩ましい。
もちろんこれはウズラの卵に限った話ではなくて、エビグラタンのエビであったり、ショートケーキのイチゴであったり、昔のジャンプのドラゴンボールであったりする。
突き詰めれば、楽しみを残しておくか、早々にむさぼるか、そういう問題なのだが、大人になると様々な計算が働いて、自由奔放に振る舞うことが難しくなるのである。

この問題は永劫、人々を悩ませるであろう。
悩める八宝菜よ、永遠なれ。

と以前の私は考えていた。
が、しかし。
昨今ついに思い至った。
この問題を解決するたったひとつの方法──。
世の中にはひとつだけ、まったく順番に拘らずに食べられる料理がある。

串焼きだ。串揚げでもいい。

これはもう、ウズラの卵だろうが豚肉だろうが鶏肉だろうが、ネギだろうがナスだろうがアスパラだろうが、問答無用に刺さっている。刺さっているから上から順に食べるしかない。
何という素晴らしい発想! まさにアイディア料理!
串焼きの剛直さ、猛々しさを思うと、八宝菜のウズラごときで悩ましくなっていた自分が情けなくなる。
きっと串焼きを考案した人も、私と同じように悩んだ末にようやく辿り着いた答えだったのであろう。これ以外にない、という並々ならぬ切実さが感じられる。

串揚げ万歳! 串焼き万歳!

故に世の中の料理はすべからく串をもって刺すべきである。
故にドラゴンボールは串をもって刺すべきである。

串刺し万歳! 串刺し万歳!

問題は、気を利かせて串を抜きたがる輩がいるのをどう処するかということだ。
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ワインドアップ アンド デッド!
俺様の激烈最強に強まっているはずのPCが突如壊れてしまった!
パーツごとに性能と価格を吟味し、熟慮に熟慮を重ね購入し組み上げた最強PCが死亡!
オーマイガッデム!
何たる事!

ある日PCを起動して鼻歌まじりで操作してたら突然フリーズ!
リセットしても起動しない!何度も電源入れてもダメ!
電源は入っている様子でファンも回っているのだが何も映らない!
ディスクも回っているようだがカリカリ言わない!!
チィッ!糞PCの野郎!何か映りやがれ!
さらに何度も電源ON/OFFの繰り返し!
パーツを最小構成にして電源ON/OFFの繰り返し!
そしたらPCから煙が出た!!!
それはもう凄い勢いでモクモクと!!
PC自作を始めて11年!!こんなの初めて!!


PC分解して見てみたらマザーボードのコイルが焼きついてやがる!
シット!
2007年に新調してからたった2年で終了かよ!
おのれおのれ!
PCに金掛けてられないから長持ちするパーツを選んで組んだと言うのに、なんと無様な!
おそらく元々の原因は電源ユニットの劣化の可能性が高いが、
いや、もしかしたらビデオカードだけが悪かったのかもしれないのだが、
今となってはどのパーツがやられているのか不明!
マザーボードが死んでしまっては他のパーツも道連れにしている可能性がある!
すなわち!
この壊れたPCを確実に直すには、パーツ一式の入れ替えが必要!!

こいつは困った!大困り!!
何が困るって、壊れたことももちろんだが、、、!!

「うるさいわね。何。どうしたの」

もう来た!!
嫁登場!思ったよりも早い登場!
彼女を説得して資金を調達しない事には始まらない!

「いや、あの、その・・・」
「うわっ臭!何この焦げた匂い」
「ええと、あの、PCがちょっと調子悪くて・・・」
「何。何この部屋。足の踏み場も無いじゃない。何パソコン分解して何してんの?」

説得のための作戦を考える前に嫁の何何攻撃!
確実に先手を奪い、こちらの行動の自由を制限する見事な攻撃手腕!!
もはや開き直る以外に手は残されていない!

「あはは。壊れちゃったみたい」
「あっそ。さっさと片付けてよね。じゃ録画した嵐の宿題くんの続き観るからもう騒がないように」

嫁退場!思いもよらぬ退場!!
待て待てちょっと待て!

「ち・・・ちょっと待って」
「何」
「見てのとおり、俺のPC壊れたのね」
「聞いた」
「直したいんだけど」
「直せば」
「いや、直すにはパーツ一式買い替えないといけなくて・・・」
「で?」
「俺の小遣いじゃ足りなくて・・・」
「いくらぐらいすんの」
「うーん。ざっと見積もって5〜6万」
「ハァ?」

出た!!
史上最強のハァ?が出た!!
日本語で言うと、「論外」という意味!!
わかりやすく言えば
「話になりません」
「ちゃんちゃらおかしいです」
「寝ぼけたことを言わないでください」!!
それらの三段攻撃が見事に詰まったハァ?を出されてしまった!!
俺様ピンチ!!

「何でそんなお金かかんの」
「何でと言われても、パソコンだし・・・」
「こないだ3万くらいで買ってたでしょ。何か小っさいノートパソコン」
「ああ、あれは、ネットブックと言って、性能を抑えて価格が安くなっ」
「あれ使っとけばいいじゃない。パソコンはパソコンでしょ。じゃ」

確かに買ったが、あれと比較されては困る!!
困るんダ!!
あれはあくまでサブ用途!!メインで使うにはパワー不足!!

「待って。待ってください」
「何」
「あの小さいPCだと画面が狭いし性能が低くて物足りないから、俺のやりたい事ができな」
「あんたの頭のほうがよっぽど性能低いでしょ。あれでじゅうぶんじゃない。何を足りない事があるの」
「・・・」
「だいたいノートパソコンが3万で買えるのに、なんで図体ばっかり大きいあんたのPCが5、6万もすんの」
「いやだからそれは」
「あーもうめんどくさいわね。じゃあ5万あげるから、足りなければあんたの小遣い足しなさいよ」

意外とあっさり交渉成立!
聡明な俺様にはわかる!
さっさと俺様との会話を終わらせて嵐の宿題くんを観たいんだ!さすが嵐!
まあしかし、これでほっと一安心!
しかし!

「それと、この5万は今年中に返してもらうから」
「えっどういう事」
「しばらく小遣い無しって事。そんなのもわかんないの?」
「そんな」
「何よ。文句言いたいのはこっち。ただでさえ家計厳しいのに、いきなり5万なんてバカにするにも程があるわ」
「で、でも・・・」
「2,3ヶ月何も買わなきゃいいだけじゃない。なんとかなるでしょ。あんたはやれば出来る子」
「げえっ」

こうしてなんとかPC復活!!
俺様の激烈最強に強まっているPC復活!!
さあこれからどうする俺様!!
しばらく小遣い無し!!
なのに嫁は今度発売される嵐のDVDを速攻予約!!年末の嵐のライブチケット入手!!
順風満帆な嵐ライフ!!

今すぐバブル景気になってくれんかね。
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