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新作レビュー  いっき
「いっき」
サンソフト 1985年11月27日発売 4,900円

サンソフトから、待望のファミコンソフトが発売された。
その名も「いっき」。江戸時代の百姓一揆をモチーフにしたアクションゲームだ。
さっそく、このゲームのレビューを書いていこう。

◎ストーリー
農民が圧政に耐えかね、たった1人(協力プレイ時は2人)で百姓一揆を起こすというのが
本作の根幹ストーリー。
その世界観の独創性が、江戸マニアや一揆フェチにはたまらない。
いつかは一揆に参加してみたかったユーザーや、ひとりで一揆を起こしてみたらどうなるのかと
考えていたユーザーの心をぐっと掴んでくれるだろう。

しかし、単純な一揆ゲームと思ってプレイすると、良い意味で大きく期待を裏切られることに
なるはずだ。
主人公は一揆の目的を見失い、ステージに落ちている小判を集めて大喜びするし、
幕府側は、プレイヤー側である農民を殲滅する為に大量の忍者を動員してくるのである。
これによって一筋縄ではいかない一揆の模様が展開される事になるのは間違いなく、
ファミコンゲームならではのオリジナルストーリーを味わうことができて、
非常にやりがいのある作品になっている点は評価すべきポイントだ。


◎ゲーム性
ステージクリア型のアクションゲーム。
主人公のアクションは移動と攻撃の二種類。非常にシンプルであり、
説明書を読まなくてもある程度直感でプレイすることが可能な点は好感が持てる。
これらのアクションを駆使して主人公を操り、地面に落ちている小判を全部集めるか、
時々ふらりと現れる殿様に触るとステージクリアとなる。
クリア方法が複数存在するという斬新なシステムに加え、
ステージは全部で4種類もあり、やり込んだプレーヤーでも飽きが来ない構成だ。

このゲームは非常に画期的な多方向スクロール方式を採用しており、
縦か横の一方向にしか進めない従来のアクションゲームとは一線を画している。
初めて遊ぶプレーヤーは、そのステージの広大さに戸惑ってしまうかも知れないが、
落ち着いてプレイすれば、すぐに慣れることが可能だ。

武器は鎌。振り回すのではなく、投げて攻撃するための武器だ。
これで立ち塞がる敵をなぎ倒して進んでいく。
この鎌が優れモノで、攻撃ボタンを押すことで、ユーザーが狙いを定めなくても
自動的に敵に向かって飛んでいくシステムになっており、初心者でも操作しやすいのが特徴。
さらに、ステージに落ちている竹やりを拾って装備することで、目の前の敵をどんどん
倒していくことができて非常に痛快だ。

そのほかにも、ステージに落ちているアイテムを拾うことで、さまざまなパワーアップが可能。
ひとつは葉っぱ(分身できる)。一定時間無敵になるという、非常に使い勝手の良いアイテムだ。
もうひとつは大根(スピードアップ)。Bダッシュがなくて嘆いていたプレイヤーには朗報だろう。
これらの多彩なアイテムのおかげで、ゲームが単調にならずに、常に緊張感のあるプレイが楽しめる。

◎キャラクター
本作は二人で協力プレイすることが可能であるが、
主人公の二人には、明確なキャラクターの差が存在するのは特筆すべき点だ。
一人目は「ごんべ」、二人目は「たご」という名前がつけられており、
服の色で見分けることが可能。
能力面での違いはなく、これは2人のプレーヤーがコントローラを入れ替えた場合でも
スムーズにプレイができるよう、配慮されたものと思われる。

敵キャラの種類も多彩で、忍者、赤忍者を筆頭に、背景に溶け込んだ鉄砲隊、
さらに主人公に取り憑いて離れない幽霊やおばちゃんの存在が、
ゲームを大いに盛り上げてくれる。
この登場キャラの多さからも、「飽きさせない」「長く遊ぶ」という本作のコンセプトが伺える。


◎グラフィック
グラフィックは非常に秀逸。
ファミコンのグラフィック性能を限界まで引き出した、見事な仕上がりになっている。
特に主人公に関しては、ちょんまげや猫背、ぽっかりと開いた口が見事に表現されていて、
コアな農民マニアでも思わず唸ってしまうほどの美麗さを誇る。

小判やパワーアップアイテムなども、一目見てそれとわかるほどに繊細に書き込まれていて○(マル)。
グラフィックの判り辛さでストレスが溜まるゲームとは異なり、
プレイしていて不快感を一切を感じさせない良好なグラフィック。
これは賞賛に値すべき点だ。


◎サウンド
ステージのBGMは1種類。
そのサウンドも、他のゲームに比べると音数が少なく、少々深みが足りない。
また、曲が短いため、すぐにループしてしまい、やや単調に感じられる。
このため、正直物足りないと感じるプレイヤーもいるかもしれない。
しかし、サウンドがシンプルであるおかげで、プレイヤーはより一揆に集中できるのも事実。
賛否両論あるところだが、個人的には開発者の英断に喝采を送りたい。
さらにゲームオーバー時のサウンドは、たった一音で、かつ2秒ほどという大胆さ。
死の無常さが否応無しに伝わるからこそ、百姓一揆の奥深さが味わえるのだ。



◎総合評価
今までのゲームでは考えられなかった、百姓一揆をモチーフにした点が秀逸。
また、二人同時協力プレイながらも、お互いの武器では死なないという利便性は、
兄弟や友達同士でもけんかせずに進めていくことが出来て、非常にユーザビリティが高い。
これらの要素に加えて、さらに多方向スクロールが可能であるなど、
従来のアクションゲームの常識を覆す本作のゲームシステムは、
今後発売されるゲームに大きく影響を及ぼしていく事は間違いない。

4面が終わると1面に戻るステージ構成でありエンディングが存在しない為、
「クリアしたら中古ショップへ売りに行く」ユーザの抑止になるし、
さらに途中に存在するボーナスステージがプレイヤーを飽きさせない。
これらの事から、飽きずに長く遊べる、非常にコストパフォーマンスの高い作品に仕上がっている。

ただ残念なのは、タイトルが「いっき」であるにもかかわらず自機が3機もある点。
なぜ1機ではないのだろうか。不可解でならない。
おそらく本作の高い難易度を考慮した結果だろうが、
いっきなのに3機という不自然さを、どうしても拭いきれなかったのは事実。
個人的には1機にしてほしかったところだが、これは次回作で改善される事を切に望みたい。
このマイナスポイントを差し引いて、総合評価は星3つとした。

レビュー結果(☆5つで満点)
ストーリー  ☆☆☆☆
ゲーム性   ☆☆☆
キャラクター ☆☆
グラフィック ☆☆☆
サウンド   ☆
総合評価   ☆☆☆
comments(3)
いっき欲しくなってきました
| 涼秋 | 2009/12/06 12:03 PM |
我が家に居ながら一揆に参加できるなんて夢のようです。
| スネ夫 | 2009/12/13 12:47 AM |
>涼秋
次は何にしましょう

>スネ夫
いっき2が待ち遠しいですな
| 類二 | 2009/12/13 2:53 PM |










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