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2014/11/8 更新してないねぇー ねたはあるんだけどね
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速死王決定戦
何かの分野で、その能力を測る指針となる、非常に重要な要素のひとつとなるのが、
「速さ」である。

例えばスポーツ。
この世界においてタイムを争う競技は少なくない。
1/100秒をめぐって血の滲むような努力を、選手たちは積み重ねて
そして速くなってゆく。

例えばパソコン。いつの時代にも、常に処理速度の速いものが求められる。
速いものが売れるのは道理でもある。

早口言葉が上手ければそれはそれでひとつの能力となり得るし、
早食いが得意で得をすることはあっても損をすることはないだろう。

今回、非常に興味深い大会が開催された。
FCアクションゲーム界における「死の最速王」決定戦である。

エントリーされているキャラクタは以下の通り。

1.マリオ
2.カラテカ
3.ボンバーキング
4.スペランカー
5.その他

果たして栄冠は誰の手に輝くのか。
それとも、上記エントリー以外の伏兵が現れるのか。

カラテカは、スタート直後に後ずさりするだけで
崖から転落、死亡となかなかハイスピードな死にっぷりを
披露してくれる。
最初の敵と出会うことすら叶わぬまま、彼は死ぬ。
しかも、このゲームにおいて自機は一機のみである。
これもなかなかポイントが高いと言えよう。

ボンバーキングも速い。セットした爆弾が爆発するまで1秒。
すなわち、ゲームスタート後1秒で死ねるという、まさに秒殺、
キングの名に恥じない死に様を拝むことが出来る。

スペランカーに至ってはもはや説明不要。
但し、虚弱体質であることと死の最速王であることが
果たしてイコールで結ばれるのか。

最有力と言われているのが、マリオ。
あの男の死にっぷりは実に潔い。

  \○/
  \ /

むしろ、『心地よい死』とさえ言えるだろう。
キングの爆死とはその質が違うのだ。
即ち、使命だとか義務だとか名誉、あらゆるしがらみ、愛。
一人の男として、そういう煩雑な事情を背負いながらも、
一度己の死に直面するや、たちどころにすべてを諦め、清算し、
そして、何ら未練を残さぬあの神々しいまでのポーズ。

  \○/
  \ /

それもさることながら、
死亡時の効果音もまた、敬虔にして荘厳といえよう。
志半ばにして怨敵の狂牙に斃れ、
夢敗れて、虚しく渓谷に散る男の宿命。
その断末魔。
その魂の叫びを、あの効果音が実に痛烈に我々に伝えてくれる。
ゲームオーバー時のサウンドなどは、
もはやこの地球上のあまねく生命の終焉を告げているに等しい。
そう。
そもそも、我々FC世代の人間が初めて速死なるものを意識したのは、
マリオが一匹目のクリボーとの接触を果たしたあの瞬間ではなかったか?
ファースト・コンタクト。
あれこそまさに、
──!? の局面であったはずだ。
そうしてマリオはあっさりと死ぬ。
如何に重い宿命を背負わされていようとも、
クリボーは一撃のもとにマリオを噛み殺すであろう。
なるほど、マリオの命とは斯様にして儚いものである。
しかし、
ひとつの死が新たな生の始まりに過ぎないことを我々はすでに知っている。
マリオが教えてくれた。
一人のマリオが最初のクリボーに敗れ去ろうとも、
次のマリオがそのクリボーを踏み潰してゆく。
数多のマリオが谷底に散ろうとも、いつかのマリオが飛び越える。
一人のマリオの死が次のマリオの礎となり、
ひとつひとつ、苦難を克服して新しい世界を切り開いてゆくのだ。
今こそ、我々はマリオから学ばなければならない。
マリオは得難い訓戒を示してくれたではないか。
生命は儚い。
儚いが故に生命は美しい。
そして、マリオは無限に増殖する。

  \○/
  \ /


誰もが、彼の優勝を信じて疑わなかった。
栄冠は、目の前だった。
しかし、ここにきて、とんでもない男が立ちはだかったのである。


第一回王者の座に輝いたのは、
優勝確実と言われていたマリオをあっさりと打ち破った、

「火の鳥(主人公:我王)」

となった。

それはもう圧倒的であった。
会場は静まりかえった。
何が起きたのか、会場にいた者たちは理解さえできないまま、我王と呼ばれた彼は栄冠を手にした。

このゲームの取扱説明書を見てみよう。
コントローラ操作の説明が、当然書いてある。

Aボタン・・・ジャンプ
Bボタン・・・攻撃
↓+B・・・・ なんか石みたいなのを出す(ソロモンの鍵みたいなブロック)
START・・・・ゲームスタート、一時停止
SELECT・・・ 自爆


自爆。

そう。このゲームには、押すだけで死ぬことができる、自爆ボタンが存在したのである。

自爆と言っても、グラディウスのそれとは違う。
グラディウス(ビッグバイパー)にも、確かに自爆は存在するのだが、それは裏技である。
今大会がアクションゲームに限定されていなかったとしても、
ビッグバイパーはドーピング違反により失格となっていたであろう。

我王は違う。
自爆という行為が公式にサポートされているのだ。
いかに自機を失わずに点数を稼げるか、もしくは目的を達成できるかが問われる、横スクロールアクションゲームなのにもかかわらずである。

どんな目的かは知らないが、辛く苦しい旅になるであろう冒険に、
いざ出発というまさに第一歩を踏み出したその瞬間。
プレイヤーの非情なボタン押下によって、彼はその命の灯火を消滅させる。

我王。
死にゆく彼は、その瞬間、何を思うのか。
comments(7)
こちらでは、はじめまして。

個人的には「影の伝説」の2Pの始まりでいきなり死に、
姫がさらわれた直後に木から落ちてくるのが儚いです。
| 最上川逆流 | 2006/03/31 4:07 AM |
影の伝説の2Pとは盲点であった。
けっこう考えたつもりだったんだけどなあ(笑)
あとアルカノイドとかロックマンとかも死ぬときはめちゃくちゃ速いよね(笑)
| 類二 | 2006/03/31 10:12 PM |
旧作ゲームの非情ぶりを現代の子供達に体験させたいです
| 閃光 | 2006/04/02 11:23 PM |
ちょっと論点がずれてしまうのだけれども
アトランチスの謎42面を推したい
| da | 2006/04/03 2:33 AM |
お客さんが増えてきて戸惑っている今日この頃です
どうしよう 少し他人が見てることを意識して書いたほうがいいのかな
無思考無推敲の日記だからなあ

>閃光
今のゲームは、そう言う意味ではヌルいよね
クリアできないゲームなんてないもんね
たけしの挑戦状を自力でクリアした友人がいましたが、
ゲームをひとつクリアしただけで神になれた昔が懐かしいです

>da
伝説のブラックホール!
洋ゲーならいざ知らず、国産ゲームであのステージを作るなんてねぇ
ロードランナーのエディットモードで、スタート直後に死確定の面を自作するよりも素晴らしいクオリティの面ですね
実際自分は見たことないんですけども
| 類二 | 2006/04/04 1:43 AM |
こちらでははじめましてですね。


読んで面白い内容でした。
マリオの部分が面白すぎました。あの死に方は伝説的です。
というか、自爆ボタンがあるゲームなんて滅多にないですよねwww

あと、気になったのが・・・正しくはビッ“ク”バイパーですね。
で、自爆コマンドはFC版で存在したのかも微妙ですが(マテマテマテ

まぁ、今回出てきたゲーム以外でも瞬殺ゲーはたくさんありそうですね
調べる価値はあるのかもしれません・・・
| ワイケー | 2006/04/04 11:18 PM |
こちらこそ、こちらでははじめまして

読み返してみて思ったけど、マリオのくだりは明らかにテンションが違いますね
ビックバイパーだったとは・・・訂正どうもです
コナミコマンドで自爆するのって、SFC版?
それともパロディウスだったかな?いやあ忘れてしまうもんだね
悲しいことです
| 類二 | 2006/04/06 12:18 AM |










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