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2014/11/8 更新してないねぇー ねたはあるんだけどね
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ノンフィクション・サクセスストーリー・イン・箱根ソバ

12月某日
最寄り駅であるH駅の構内にある立ち食いそば屋「箱根そば」に行く。
ここは食券を買い、店の人にうどんかそばかを言う方式だ。
私は迷うことなくかき揚げの券を買い、店員に渡し、「そば!」と言った。
すると券を受け取った女性店員(推定年齢55歳)、
「はいうどんですね」と言う。
「いえ、そばで…」
「あ、はいはいそばね。ごめんなさいねあははは」
私はこの店の常連だが、この女性店員は知らない。おそらく新人なのだろう。
私は心が広いので許すことにした。

1月某日
友達二人と競馬に行き、帰りに「箱根そば」に寄ることにした。
ここはソバ屋だが、一応ラーメンもある。
友人Aはラーメン、友人Bはたぬきうどん。

この店の麺のゆで方は、よくあるように大きい鍋にいくつかの小さいカゴみたいなのがあって、その中に個別に麺を入れてゆでるタイプなのだが、私は見逃さなかった。
見覚えのある女性店員が、すでにうどんが入っているカゴに
ラーメンの麺を入れ、ゆで始めたではないか。
店長らしき人がそれを見て猛烈に怒り出した。
「何やってんの三ツ谷さん!これじゃ出せないじゃないか!」
三ツ谷と呼ばれた店員は笑いながら、
「あ。すいませんあはははは」
といい、箸と手でうどんとラーメンを分けようとしている。(熱くないのか!?)
だがやはり、うどんとラーメンが混ざってしまっている。
友人AとBの顔がひきつり始めた。彼らは三ツ谷特製の新製品、「うどんラーメン」を食わされるのか。
さすがに店長はあきれて、店長自ら新たにたぬきうどんとラーメンを作り始めた。


1月某日
また行く。
三ツ谷がいませんようにと祈りながら店に入ったが、やはり居た。
彼女は相変わらず店長に怒られている。
どうやらどうやら皿洗いをしているときに水が跳ね、客のどんぶりに入ってしまったようだ。
だんだん三ツ谷が哀れに思えてきた。

2月某日
また行く。
三ツ谷ももういいかげん辞めた頃だろうと思ったが、まだ居た。
相変わらず失敗をしては笑っている。
私はかき揚げそばを注文したのにかき揚げうどんが出てきた。(三ツ谷は相当うどんが好きらしい)
「あのーすいません、僕ソバって言ったんですけど…」
「あ。あら。すいませんあははははは。ごめんなさいね」
今日は店長は居なかったが、パートおばちゃんに怒られている。
どうやら、うどんにラーメンのつゆを入れてしまったらしい。
「もう!何回間違えたらわかるんですか?」
「すいませんあははは。この間違えたの、どうしましょう?とっといた方がいいのかしら?」
「とりあえずそこに置いといて!今忙しいんだから、早く次の
作って!」
「はいすいませんあはははは」
私はその場から逃げ出したかった。
もう見てられない。
なぜこの人は失敗ばかりしても辞めないのだろうか。
笑ってばかりだ。

3月某日
いくらなんでもいい加減辞めてるだろうと思ったが、店に入ると当然のように三ツ谷はいた。
さすがに慣れたのか、滞りなく私の元にかき揚げソバが届いた。
初めてだ。
だが、私が食べていると、三ツ谷は信じられない行動に出た。
彼女はおもむろに殺虫剤を取り出し、今にも散布しようとしているではないか。私をはじめ、客は驚いた。
店長が黙っているはずもなかった。
「ちょっと!三ツ谷さん!何それ!」
「殺虫剤なんですよ。ダイエーで安かったのよ。これで虫を…」
「違うよ!あんた何考えてんの!!もう、いいから早く休憩入っちゃってよ」
「あら。いいのかしら。あはははは」
お…恐るべし三ツ谷。
もうしばらくこの店には来ない事を固く決意した。

5月某日
この店に来るのも久しぶりだ。今日は競馬で負けたが、しつこく働き続けている三ツ谷を見てさらに気分は沈んだ。
だが今日の三ツ谷は少し様子が違う。
新人の高校生バイトに説教しているではないか。
「あんたねえ。そんなやり方ですぐ出せると思ってるわけ?立ち食いソバなんだから時間が命よ。早く出せなきゃクビよクビ。私なら注文受ける前からここにこうやってどんぶりとソバを用意しておくんだけどなあふふふ」
などと、かなり嫌味な説教だ。
ああ、出世したか三ツ谷。
そして本性を現したか。
客が入ってきた。
三ツ谷は元気よく
「いらっしゃいませー」と言っている。高校生は何も言わない。
「あーこうやって声を出すのは気持ちよくていいことねー。そう思わない?」
また高校生バイトに向かって嫌味を放つ。
三ツ谷の過去を、私は知っている。
だが高校生は知らない。彼女が今まで仕事で失敗しまくっていた事を。

6月某日
三ツ谷はすっかり調子に乗っているようだ。
「ほらこうしていくつもうどん茹でておけばお客さんがたくさん来たときに楽でいいと思わない?忙しいのが好きならいいけどあははは」
年が二回りも違う高校生をいびって嬉しそうな三ツ谷が居る。
だがそこに天敵・店長が入ってきた。
店長は調理場を見るなり、
「あーもうこんなにうどん茹でて!三ツ谷さんでしょう!
うどんは注文する人が少ないから作り置きはいいって言ったでしょう!それよりソバ茹でておいてよソバ」
「あらごめんなさいさっきうどんけっこう売れたから…あはははは」
「注文きてから作ればいいでしょう!あーあこんなに作っちゃって…」
「すいません。すぐ捨てますあははは」
「何も捨てることないでしょう。もうやめてよ!」
「あらすいませんあははは」
私はここで店を出た。
店長。早く三ツ谷をクビにしてくれ。
comments(1)
Personally, I’ve identified that to get just about the most fascinating topics if this draws a parallel to.
| Kennedy | 2014/04/08 8:13 PM |










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