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<近況>
2014/11/8 更新してないねぇー ねたはあるんだけどね
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iの悲劇
 「ご主人様、私はもうダメです」

どうしたんだね。急にあらたまって。

「もう、役目を果たすことが叶いません。私の事など、捨ててください」

何を言っているんだ。そんな事を言うんじゃない。

「そして、どうか、別のパートナーと、幸せに・・・」

それは一方的というものだよ。僕にはまだまだ君が必要なんだ。

「さようなら、ご主人様。今まで長い間、本当に、ありがとうございました・・・」

おい!しっかりしろ!

「・・・」

目を覚ますんだ!何か言ってくれ!おい!!

「・・・」

・・・。
・・・。
ククク。
クックックッ。
クックックックックックッ。
フハハハハハハハ。
フハハハハハハハハハハハハハハ!
ついに!ついに壊れよったわ!
この、しぶといPHS端末め!

俺様はなぁ、ずっとスマートフォンが欲しかったんだっつーの!!
アンドロイドが使いたかったんだっつーの!!
これでようやく乗り換えられるわい!
ウィルコムのPHSともおさらばだ!!
さようならウィルコム。あんたに罪はないがね!
いや、ウィルコムはウィルコムで安くて色々と助かったが、やはり俺様も男!!
高機能通信ガジェットに手を出したいのだよ!!
というわけで、こんにちはドコモ!!これからお世話になるよ!!
やべーどうしよう!!何買おう!!
Xperiaは標準的なスペックで使いやすそうだし、
MEDIASはあの薄さが魅力的だし、
Galaxyは超絶高性能だし、どれも捨てがたい!!

いやいや、浮かれるのはまだ早い!
如何にして嫁を説得するか!
当然ながら、嫁も俺様と同じウィルコムユーザなわけだが、
その嫁をうまく説得できなければ、
俺様はスマフォを手に入れることはできないのだ!

そんな嫁に立ちはだかる壁といえば、
新しい番号やメールアドレスを友達全員に教える手間!!
あと、新端末の割賦を含めた月額料金の高さ!

これさえ説得出来れば、俺様は晴れてスマフォユーザ!アンドロイドユーザ!
初の携帯キャリアにお世話になることになるのだ!!!
よし頑張れ俺様!まずは説得のための材料を整理してだな、会話の流れの中で自然に・・・

「うるさいわね。何一人で騒いでんの」

ぬ!
もう登場しなすった!
相変わらず俺様の不意を突く華麗な先制攻撃!
落ち着け俺様!こういう時は1ターン目の攻防が大事!!!
今この場で説得できなければ俺様の未来にスマフォはないのだ!!

「いやー大変だよ。俺の端末、壊れちゃったみたいアハハ」

さあどう出る嫁!
もしここで、「あっそ。さっさと修理出したらいいじゃない。自分で壊したんだから自分で修理代出しなさいよ当然でしょ。じゃ、私はひみつの嵐ちゃん観てんだからもう騒がないように。騒いだら罰金700円と明日の食事担当ね」
などと言われたら非常に形勢不利!

「あっそ」

フウウウウウウ!
ここまでは予想通り!
さあどう出る嫁!さあどう来る嫁!

「で、どうすんの?」

おおおお!今日の嫁ときたら、俺様の話を聞くつもりがあるらしい!大チャンス!!
今こそ千載一遇の好機!!
ここは一気に攻勢に出るべし!

「い、いやーこの際だからさ、修理代金も高くつくわけだし、どうせなら携帯電話に乗り換えたりしてみたらどうかなーって。もうなんか070じゃ恥ずかしいじゃん?二台持ちでもないのにさ。今どきの携帯なら機能もいっぱいついてるし、ワンセグでいつでも嵐の番組観れるしさ。だからいっそのこ」

「いいよ」

え!?

「ピッチやめる」

おお!
おおおお!!
おおおおおおおお!!!
なんとまあ、あっさりと!
いいの?いいんですか本当に!!!!????

やったーー!!!

「私iPhoneね。後は任せたから。じゃ、私はひみつの嵐ちゃん観てんだからもう騒がないように。騒いだら罰金850円と明日の食事と風呂掃除担当ね」

!!
ちょっとマッタ!!!それソフトバンク!!
俺様は・・・ドコモのXperiaかMEDIASかGalaxyのどれかにしようと思ってたんですけども!!!
これはヤバい!

「え、iPhone?なんで?」

「なんでって?」

「iPhoneじゃなきゃだめなの?」

「えー。iPhoneオシャレじゃん。私あの指ではじいたりして画面動かすやつやりたい」

「いや、俺はiPhoneっていうかソフトバンクじゃなくてさ、ドコモのXperiaかMEDIASかGalaxyあたりのアンドロイドにしようかと思ってたからさ」

「何そのお子様向けの古臭いマンガみたいな名前。意味わかんね。iPhoneでいいじゃん」

「い、いや、アンドロイドでも、一応指で操作したりすることはでき」

「アンタはそれにすりゃいい話でしょ。好きにしなさいよ。私はiPhoneを使う事に決まってんの」

ああ!
この嫁ときたら、昨今のスマフォ事情、というか携帯事情を全然知らんのよ!
キャリアが違うんだキャリアが!
いくらなんでも、同一世帯でソフトバンクとドコモの契約は金額的にありえない!!
つーか嫁なんてスマフォ絶対使いこなせない!フツーの携帯で十分!!それをわかってもらわねば!

「あの、iPhoneって、どういうものだか知ってる?」

「んー。よく知らね。なんかおしゃれなやつ」

「じゃあちょっと説明するとね。iPhoneってのはソフトバ」

「ハア?やめてよめんどくさい」

「ごめん、悪いけどちょっとだけ話聞いて。いい?iPhoneはスマ」

「いいこと考えた」

「え?」

「あとあのMACの超薄いノートパソコンも一緒に買う。うん。それがいい。そうしましょう。それで決まり。私天才。アップル最高。リンゴ大好き」

いやいやいやいやいや!!!
唐突に、思いもよらぬ、ノートPC欲しい攻撃!!
話があらぬ方向へ!!

「えええ!?何でそういう話になるのさ」

「だって、私が使ってるノートパソコン、アンタのおさがりじゃない。重いし黒いしドンくさいし。あれ気に入らないからマンションの窓からたたき落としたいっていつも思ってんの私」

「そんなあ!俺御自慢のThinkPadをそんなふうに考えていたとは!」

「御自慢だかなんだか知らないけど、私おしゃれじゃなきゃイヤだから。じゃ」

「ちょっと待って!時間を、時間をください」

「別にいーけど、iPoneとMACの超薄いノートパソコンは決定ね」

「とにかく!考えさせて!考えさせてください」

どうしよう俺様・・・。
comments(2)
灼熱地獄の果てにフェアリーを見つけた、この夏。
 6月の半ば頃だっただろうか。
仕事から帰ってみると、アパートの周囲に巨大な足場が組まれていた。
足場の外側は更に安全対策の緑のネットで覆われている。
いったい何事だろう。
怪訝に思いながらもネットをくぐって奥に進むと、
入口の掲示板に張り紙がしてあり、
どうやら大がかりな外壁塗装工事が始まるらしいとわかった。
期間は約3週間。
なるほど。いい加減ボロなアパートだから、
見た目だけでもリフォームしようというわけか。
ご苦労なことだ。
今さら外装を取り繕ったところで、どうなるものでもなかろうに。
そんなことを考えながら部屋に入り、ふとあたりを見回したとき、
あれ? と違和感を覚えた。
いや、実際には違和感どころではない。
ほとんど愕然とした。
まッ、窓が! 窓がーッ!!
窓の外側が、何やら半透明のビニールで覆われている。
とりあえず窓を開け放ってみたが、そこに見慣れた外の景色はなく、
あるのはビシッと張り詰めたビニールの膜だった。
いったい誰がこんなマネを──と、疑問するまでもない。
いわゆる養生というやつである。
しかもこの養生、さすがに職人技というべきか、
窓枠の隅から隅までぴっちりとテープで固定されており
(といっても内側からは見えないのだが)
まさに一分の隙もない、という見事な出来栄え。
僅かなペンキの粒子も通過させまいという心意気に充ち満ちている。
しかし、窓を開けても外が見えない、風も入ってこない、
というのは些か息苦しいような。
図らずも密室状態になっているし。
あまり開放的なのは好みではないが、
といって、こうまで圧迫感があるのも問題だろう。
というか、この職人、ご丁寧にエアコンの裏側まで養生している。

きっと知らない人が増えているのではないかと思われるが、
エアコンには幾つか種類があって、
室外機から余熱を放出するタイプのやつと、
そうでないレアなタイプのやつがある。
うちのエアコンはレアなタイプのやつだ。
つまり、排気ファンと本体が一体化しており、
開けた窓の隙間に取りつけて使用する。
ファンは本体の背面にあり、直接熱風を外に吐き出すのだ。

その吐き出す窓の隙間が養生された。
しかも職人の手による完璧な養生である。
窓とビニールの間の狭い空間はまさに密閉状態。
仮にエアコンが稼働した場合、
背部のファンから吐き出された熱風は、
その狭い密閉空間に吹きだまり……。
瞬間、恐るべき可能性が脳裏を掠めたが、
目を背けてねじ伏せた。
折しも季節は梅雨まっさかり。
今年の梅雨はずいぶん長いらしく、まだまだ明けるのは先らしい。
梅雨といっても雨の日は少なく、曇天が続いていて過ごしやすいし、
下手をしたら朝方などまだ寒いと感じる日だってあるくらいだ。
もしかしたら冷夏の可能性だってなくはないし。
なぁに、たったの3週間じゃないか。
大丈夫、大丈夫。

3週間後。

甘かった。
「雨天の場合は予定が遅れる場合があります」
ちゃんと工事日程表にも書かれていた。
7月に突入しても梅雨は明けず、
雨、雨、雨、で工事日程はずいぶん遅れているらしかった。
予定の終了日が過ぎても、
アパートを取り囲む足場とネットが取り外されることはなく、
無論、窓の養生もそのままである。
変わったことといえば、水色だった入口のドアが
濃いブルーに塗り替えられたことくらいか。
まったく、勝手なことをしてくれる。
外側だけ青くしてしまって、内側は水色のままじゃないか。
何このツートンカラー。
しかし、職人たちだってサボりたくてサボっているのではない。
すべて雨のせいだ。
雨のせいで工事が遅れて……気がつけばすっかり梅雨が明けている。

地獄が始まったのはそれからだ。
あの気の早い真夏日、品川かどこかで36℃だかを記録したあの日、
うちのアパートの窓はぴっちりビニールで覆われていた。
これはつまりビニールハウスと同じ構造である。
ビニールハウスと違うのは、
中で栽培されているのが植物ではなくて人間であるということ。
帰ってくるなり、窓を開け放った。
養生のおかげでペンキは一滴たりとも侵入していなかったが、
しかし、ひとそよぎの風すらも入ってこない。
明らかに部屋の中より外の方が涼しい。
試しにエアコンをつけてみたが、
バサバサと勢いよく養生ビニールを揺らしたエアコンは、
その後、五分足らずで沈黙した。
無論、予測していたことだった。
余熱を逃がせない機械は数分で停止する。

熱帯夜。
密室状態のビニールハウス。
風は入ってこない。
エアコンも使えない。
この夏、この部屋ほどエコな場所はないのではないか?

ああもう。
養生ビニールが憎くてならない。
遅々として進まない塗装工事にも腹が立つ。
しかし、勝手に養生を剥がすわけにもいかず、
妥協策として、養生の一部を引っぺがすことにした。
といっても慎ましいものだ。
養生の隅を、僅か20センチほど剥がしただけだ。
それでもそのとき吹き込んできた生ぬるい風には、
ベホイミくらいの効果があったと思われる。
残念ながらエアコンの復活は叶わなかったものの、
それで3週ほどやり過ごすことができた。
が、しかし、
7月の半ばを過ぎても工事が終わらないというのはどういうことか?
そろそろ暑さが洒落にならない。
暑いと言うより熱いという方が正しい。まさにその通り。
本当に工事なんてしているのか? と疑いたくなる。

この頃の生活というのは、ほとんど発狂寸前だ。
昼間、部屋にいるだけで汗が滝のように溢れ出す。
イライラなど通り越して、すでにぐったりしている。
なんだか食欲もなくなって、
これ幸いとばかりに毎日安いカレーばかりを食っていた。
毎日毎日、足場が取り外されていることだけを願って帰宅したし、
暑くて寝られないから、寝ようと思って寝るのではなく、
身体が眠さに耐えられなくなって寝る、という生活を続けた。
そうして、昼間部屋にいることになるから、
休日が来るのが嫌だな、
なんていう信じがたい発想さえ持つに至った。
しかし、気持ちが滅入ったらいかん、という思いから、
無理矢理に前向きを装い、
暑さと闘う自分を修行僧か何かのように思い込んで、
ひたすらゲームをプレイし続けた。

そんなある土曜の朝。
少々暑さに頭がやられていたのだろうか。
部屋の外から聞こえてくる話し声で目を覚ました。
午前7時。休日にしては早い時間だ。
話し声は何を言っているのかよく聞き取れないが、ベラベラベラベラ
部屋の窓のすぐ近くから、ひっきりなしに聞こえてくる。
わりと大声。
聞き取りにくいのは、方言のような独特な口調のせいか。
うるさかった。
30分くらい経ってもずっと続いているので、
さすがにイライラしてきた。
まったく、人のうちの前で何のつもりだ。
そう思ってコンビニに行くついでにちょっと様子を見ることにした。
すると。

アパートの正面、
俺の部屋のすぐ前に、フェアリーたちが集っていた。
3人いる。
一人はレッドマン。見ればわかる。見まごうはずもない。
もう一人は、おばちゃんだ。
見覚えがある。
そうだ。
以前、俺の部屋に侵入しようとしてきた二階に住んでるおばちゃんだった。
最後の一人は新人だが、去年くらいに一階に越してきたおっさんだ。
日曜になると大音量で演歌か何かを流してカラオケをやっている。
その3人が、俺の部屋の前の道路にしゃがみ込んで、
何やらベラベラとお喋りをしているのだ。

ああ、なんという凄まじいメンツ!
歌舞伎者勢揃い!!!!
俺は今、奇跡のような光景を見ているのではないか?
それはまさに真夏の朝の夢。
フェアリーたちの集い。

でもそれは別段奇跡でもなくて、その翌週も翌々週も
同じ時間に同じ場所で見ることができた。
きっと俺が見てないだけで、平日もやってるんだろう。
そしてフェアリーたちの集いは毎回2時間くらい続くので、
そのすぐ隣のサウナの中でゲームをやっている俺は、
このままだと何か悪い病気になるかもしれないと思って
あの憎たらしい養生を全部引っぺがしてやりました。
comments(8)
8の話をしよう
8っていいよね 数字の8
俺はまず右上から左上に向かって半円を描いたのち、一直線に右下まで突っ切り、
そのままヘアピンカーブのごとく切り返して左下から、今度はやや自然なカーブを描きつつ元の位置である右上まで戻す書き方が好きでしょうがない
このとき、左上のカーブ部分のみ、やや鋭角になっていることが望ましい

ポイントはやはり右上にあるわけで、ここへ向かって左下から戻ってくる線が、
ぴったり開始位置と重なってしまうようでは一人前の8の字マスターとはいえず、
多少オーバーランするようにして書き終えるのが本物である、と提唱されている(私によって)

結果として、8の字を構成するふたつの○が、だるまのごとく上下にきれいに重なるのではなく、
上の○がやや右に傾いている形がもっとも理想的であり、
この傾き具合を決める最後の微妙な筆運びがポイントとなってくるだろう

さて、8をマスターしたら、
次に目指すのはアンバサンド(&)である
当然8に比べて難易度が高いわけだが、長くなるので、続きはいずれ
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モンスター・シェアリング
 
「モムーン。モムーン。」

あっ。野生のマンババン(※マンドリルとバブーンとヒババンゴを掛け合わせたUMA。)が困っているよ。
いったいどうしたの?

「モムーン。モムーン。」

えっ。見知らぬ人間たちの集団に襲われたって。
かわいそうに。

「モムーン。モムーン。」

大事にしていたこん棒を奪われてしまったの。
それは大変だ。
悪い人間たちだね。きっと盗賊団にちがいないよ。

「モムーン。モムーン。」

よーし。
僕がこらしめてあげるよ!

「モムーン。モムーン。」

えっ。
やつらはかなり強いって。
でも大丈夫。僕にまかせておいてよ。

「モムーン。モムーン。」

やめとけっていうのかい。
でも僕だって強いんだよ。
それに、君が困っているのを見捨てるわけにはいかないよ。

「モムーン。モムーン。」

なんだい。
せっかく僕が君のかたきをとろうというのに、
なんだってそんなに嫌がるんだ。

「ボフー!ボフー!」

わっ。
どうしたのさ急に。
落ち着きなよ。

「モムーン。モムーン。」

えっ。後ろを見ろって。
まさか。
うわっ。人間だ。

「モムーン。モムーン。」

こいつらが君のかたきだね。
おい。人間ども。
マンババンくんから奪ったこん棒を返せ!

「モムーン。モムーン。」

えっ。なんだって。
ま、まさか、マンババンくん、君はあの人間たちを
許すと言っているのかい?

「モムーン。モムーン。」

わかったよ。
君はやさしいんだね。

「モムッフ!モムッフ!」

甘くせつない夢の香りだね。

「モムッフーン?モムッフーン?」

それはダウトだ。調子に乗るな。
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