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2014/11/8 更新してないねぇー ねたはあるんだけどね
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先日、と言ってももうずいぶん以前のことだが、
あれはちょうどセンター試験の日だったと思う。
通勤電車の中で、
おそらく受験生であり試験会場に向かうのであろう
女子高生たちのこんな会話を耳にした。

「この前、○○からメール来たんだけどさー、
あいつなんかしつこくてぇ、すげぇヤなんだけどぉ」
「あー、あいつー、チョイうざいよねぇ」
「でしょー。バレンタイン、なんかくれとかさー、
ちょーしつこいんだけど」
「あー、言うねー。言う言う。私も言われたー」
「マジうるさい。バカじゃないの。
だからさぁ、もう、だったらこれやるよってー、
バナナの皮でも送ってやろうかと思ってぇ。なんかムカつくし」
「バナナぁ?」
「足下に置いといてやるよ、マジで」
「ああ、ああ。なるほど、バナナの皮ねー。
でも、まだ甘いな。甘い。
私だったら激落ちくんだよ。ハイ、これプレゼントっつって」
「激落ちくん?」
「そう、激落ちくん」
「ぎゃはは、それきっつー」
「ぎゃはは、ちょーヘコむよねー」
「ぎゃはは、ヘコむー」
「ぎゃはは」
「ぎゃはは」

と、このように世間一般の女子高生にまで広く親しまれ、
市民生活に深く浸透してる『激落ちくん』だから、
この商品を知らない人の方がむしろ少ないのではないかと思われる
なので、今更言うまでもないことではあるのだが、
激落ちくんとは、実に大した商品だ。
初めて激落ちくんを手にしたときの衝撃を、私は今でも鮮明に覚えている。
ほとんどあきらめかけていた、冷蔵庫に付着したタバコの脂だとか、
押し入れの扉に付着したタバコの脂だとか、
照明のスイッチパネルに付着したタバコの脂だとか、
とにかく、ありとあらゆるタバコの脂をことごとく落としきって、
まるで消しゴムのように細かなボロ屑となって消えていった、激落ちくん。
文字通り、その身を削りながら頑固な汚れに挑む姿は感動的ですらあり、
かつてお国のために青春のすべてを捧げた若き英霊たちの姿を彷彿とさせる。
無論、命を賭したその仕事ぶりは見事としか言いようがなく、
これまでスポンジ片手にゴシゴシやっていた主婦たちは、
「嘘よッ!」とばかりに我が目を疑い、今日までの徒労を嘆いたに違いない。
タバコの脂ばかりではなく、茶碗にこびりついた茶渋だとか、手垢だとか、
普通の洗剤では落としきれない汚れを
きれいさっぱり一掃してくれるのだ、激落ちくんは。
しかもこれが、洗剤いらずで軽く擦るだけという驚くべき簡便さ!

それほどまでに驚異的な洗浄力を誇る激落ちくんだから、
今まで気づかずにいたのがむしろ不思議なくらいで、
今では不覚とすら自省しているのだが、ふと思いついた。

激落ちくんで歯を磨く。

そこに激落ちくんがあったからそう思ったのか、
はたまた、歯が汚れていたからそう思ったのか、
着想の起点は定かではない。
が、この着想を得たとき、私は世の人間がすべからく愚者に見えた。
何故、今まで誰もこの発想に辿り着かなかったのか?
何故、未だ『激落ちくん歯ブラシ』が登場していないのか?
激落ちくんの性能は周知の通りだ。
歯の白さを得ようと躍起になっている人間はことのほか多く、
けれどもその大半が志し半ばで挫折している。
理由は、歯の白さを得るのが
一朝一夕では叶わぬことと思い込んでいるからであろう。
しかし今、我々には激落ちくんがある。
激落ちくんがひとつあれば、一朝一夕どころか、
ものの数秒で白く輝く美しい歯を手に入れることができるではないか!

実に素晴らしいアイディアだ。
その上、まだ誰一人としてこのアイディアに気づいていないのだから、
これを実行しない手はない。
となれば善は急げ、早急に激落ちくんを手に入れる必要がある──
否。
否、否、否。
ここは万全を期すためにも、激落ちキングを入手すべきだ!
キングと言うからには、その威力は最高峰だ!
パパだのママだの、ましてやただの激落ちの比ではあるまい。
何、激落ちダブルキング!?
何だそれは、そんな商品があるのか!!
よしわかった、そいつだ、そいつをくれ!
先の女子高生も、激落ちくんなどとケチなことを言わずに、
このダブルキングを送りつけてやればよかったのだ。


*使用の際は、注意書きをよく読みましょう。
comments(4)
群雄割拠
昔ファミコンのソフトに、キングオブキングスというファンタジー調
戦略シミュレーションゲームがあって、
これがなかなかおもしろく、何度も繰り返し遊んだものだが、
ゲーム性の秀逸さもさることながら、キングオブキングスという、
何やら妙にかっこいいタイトルがお気に入りだったりした。
王の中の王。かっこいい言葉ではないか。

しかし残念なことに、このゲームに出てくるキングたちは個性が無かった。
そりゃそうだ。たとえば将棋の王と玉で性能が違ったら不公平だ。
そこで考えてみる。
真のキングオブキングスって・・・誰だ?
王と名乗る(呼ばれる)者たちの中で、もっとも王にふさわしいのは・・・誰だ?
ぱっと思いつく限りを並べてみよう。

エントリーNo.1・ボンバーキング
ご存知ボンバー界のカリスマ、ボンバーキングである。キングオブボンバーである。
あいかわらず個人的にお気に入りのキングである。
ファミコン全盛期、当時絶好調のハドソンが自信を持って世に送り出した、
マル超シリーズの代表作の主人公である。
仕掛けると1秒きっかりで爆発する、危険極まりない爆弾
(当然、爆風に巻き込まれたら一発で死ねる)を平然と扱うアンドロイドである。
戦いの場において、最高権力者が最前線に出るなどもってのほかであるが、
この王ときたら敵がうようよいる惑星に単身乗り込む、勇ましき王なのである。
カリスマ ★★    (アンドロイドだしなー)
統治領域 ★★★★★ (星一個まるごとである)
戦闘能力 ★★★★  (なんといってもボンバーの破壊力は抜群)
政治能力 ★     (支配領域の拡大に尽力しすぎ)


エントリーNo.2・マキシマム
週刊少年ジャンプ黄金期に連載されていたダイの大冒険に登場する、物語の後半も後半、
ラストで一番盛り上がる場面で登場した、キングである。
これはもう、キングなのである。チェスのキングの形をしているから、
キング以外の何物でもないのである。
必殺技はキ〜〜〜ングスキャ〜〜〜ン!!である。
どういう技かというと、これはもうFFで言うところのライブラである。
敵の状態を知るのである。
なにもかもわかってしまうのである。
カリスマ ★★    (吾輩はキングである!)
統治領域 ★★    (チェスの盤上が吾輩の支配地域であり、部下も豊富である!)
戦闘能力 ★     (キ〜〜〜ングスキャ〜〜〜ン!!)
政治能力 ★     (では、また会おう!さらばだ!)


エントリーNo.3・キング・クリムゾン
ビートルズをもおびやかしたと言われる、かつてのUKカリスマロックバンドから
その名を譲り受けた、近距離パワー型のスタンドである。
近距離パワー型といえば、スタンド界の花形である。
なんたって、時間を切り取ってしまうのだから恐れ入る。
こんなのが本当に王だったら、世の中どうなってしまうのか心配である。
カリスマ ★★★  (もう一度よく考えろ!この世で「矢」を持つにふさわしい王は誰か!)
統治領域      (測定不能ゥゥゥゥ!)
戦闘能力 ★★★★★(結果だけだ!!この世には結果だけが残るッッ!!)
政治能力      (測定不能ッッッッ!)


エントリーNo.4・王貞治
その名前もさることながら、世界の誰よりも多くホームランを打った男である。
世界の王である。名前負けしていないのである。
関係ないが、おそらく日本でどの犬よりも早くワンちゃんと呼ばれた男ではないだろうか。
カリスマ ★★★★★(長嶋と並び、日本の野球界における絶対的な存在である)
統治領域 ★★★  (九州全域と言ってもいいんじゃないか)
戦闘能力 ★★   (バットが装備可能なのは心強い)
政治能力 ★★★★ (監督時代後期は名将ぶりを発揮)


エントリーNo.5・ナリタキングオー
競走馬である。馬の中の王、サラブレッドである。
オーの名が付く馬ではサクラケイザンオーのほうが好きだったのだが、
キング決定戦のエントリーであれば、やはりこちらだろう。
競走馬でキングとかオーとか付く馬は多いが、この馬はその両方使っちゃってるのである。
サンデーの初年度産駒と同期。春のクラシック前は名前に負けない鮮やかな勝利を続けていき、ナリタブライアンの再来か!二年連続の三冠馬か!と期待させておきながら、
その後は故障の影響で活躍できず、単なる早熟馬として惜しまれることなく引退してしまった
哀しきキングである。
個人的な話で恐縮だが、競馬にハマったきっかけの馬である。
一番金を使って一番損した馬である(二番目に損した馬はバトルライン)。
カリスマ ★(鞍上南井、シャドーロール、スプリングS勝利、共通信杯勝利の三冠馬!と一緒)
統治領域 ★  (残念ながら種馬になれず)
戦闘能力 ★★ (晩年は船橋に転厩するものの最下位ばかり)
政治能力 ★  (たぶんないと思う)


エントリーNo.6・ラ王
ラーメン界からの勇気あふれる参戦である。
インスタントラーメンの歴史を塗り替えた製品である。
超高速の湯切りと、生麺の圧倒的な食べ応えは日本を震え上がらせた。
カリスマ ★★ (乾麺など敵ではないが、やはり本物には勝てない)
統治領域 ★★ (同僚Spa王との激しい生麺キング争い)
戦闘能力 ★★★ (熱々である)
政治能力 ★   (ラーメンが政治を行うのはやや厳しいか)


エントリーNo.7・ステカセキング
キングである以前に、悪魔であり超人である。悪魔超人なのである。
それはもう極悪非道なのである。
装備はウォークマンである・・・
個人的には、初期キン肉マンの特徴であるギャグ路線の最後のキャラとして愛している。
カリスマ ★   (残念ながら悪魔超人の中ではザコクラス)
統治領域 ★   (カセットテープ界ならキングかもしれないが、時代はiPodである)
戦闘能力 ★★★★(攻撃力だけなら上位に喰い込む余地ありか)
政治能力 ★    (無理だべ)


エントリーNo.8・キングサーモン
魚類からもエントリー。
キングオブサーモン。鮭王である。
が、よく知らないのである。
カリスマ ★★★ (釣り人の心をつかんで離さない・・・のか?)
統治領域 ★★★ (わりと北方の海ではぶいぶい言わしてる・・・のか?)
戦闘能力 ★★  (海中で生身の人間と一対一で戦ったら、強い・・・のか?)
政治能力 ★    (エラ呼吸に政治はできない・・・のか?)


これらの出場者を抑え、見事第一回キングオブキングスに輝いたのは、メタルキングであった。

エントリーNo.9・メタルキング
ドラクエプレイヤーなら誰もが知っている、孤高のモンスターである。
灰色に輝くボディ、不敵な笑み、そしてキングの証である王冠。
彼こそがキングオブキングスの名にふさわしい。異論を挟む余地などないであろう。
カリスマ ★★★★★(圧倒的であろう)
統治領域 ★★★★ (最強クラスの魔物が生息する地域を堂々と治めているのである)
戦闘能力 ★★★★ (ベギラマ!パルプンテ!)
政治能力 ★     (すぐ逃げ出すであろう)

総評:
全体的に、政治能力に劣るキングが多く、心配である。
comments(3)
Just dig!
20xx年、初冬。
僕たちは運命の選択を迫られた──。



「おい、お前、どういうつもりだよ」
「え、何が?」
「何がじゃねぇよ。とぼけるなよ。p子のことだよ。決まってるだろ」
「あ、ああ、そのことか……」
「どうなんだよ」
「ど、どうって、僕は別に……」
「何だよ」
「いや、だから、なんて言うか、その、えっと……」
「はっきり言えよ。お前、p子のことふったんだろ? 知ってんだからな」
「そ、それは……。いや、でもまだはっきり伝えたわけじゃないから──」
「ふざけるなよッ! 何考えてんだよ。ああもうマジわけわかんねぇ。お前ずっと前からp子のこと好きだって言ってたじゃねぇか。だから俺がわざわざお膳立てしてやったのに」
「…………」
「おい、何とか言えよ」
「…………」
「何とか言えっつってんだよ! お前、p子のこと嫌いなのか? 好きだって言ったの、嘘だったのか?」
「う、嘘じゃないよ。もちろん、彼女のこと好きだよ。本当に憧れてるんだ。だけど……」
「じゃあ何だよ、何が気に入らないんだよ? p子、美人だし、超頭良いし、あんないい子、他にいねぇだろ」
「そ、それは……うん。そうだよ、そんなことわかってる。……確かに彼女、すごく綺麗だ。多才だし、ホントにいい子だと思う。でも……」
「でも? でも、何だよ? まさか、ちょっと寸胴なのが気になるとか言うんじゃないだろうな?」
「ち、違うよ。そんなの全然関係ない。そうじゃなくて、ただ……なんていうか、僕にとって彼女は……その、やっぱり遠い存在というか……」
「遠い存在?」
「高嶺の花っていうの? すごく遠い所にいてさ、僕なんかとはそもそも住んでる世界が違ってて、気安く話しかけたりとかできない……。正直言うとね、彼女のことを知れば知るほど、ああこれは本当に手の届く距離じゃないなって、わかっちゃったんだ。彼女の家、すごいお金持ちみたいだし……。とにかく、僕とp子さんとじゃまるで釣り合わない。僕みたいなヤツには無理なんだ。君だってそう思うだろう?」
「はぁ? 何それ? お前、p子がタカビーなお嬢とか思ってんの?」
「いや、高飛車とは言ってないけど……。でも、そういう印象はあるよ。彼女、すごく気が強そうだし、プライド高そうだし、下手な扱い方したら、すぐに機嫌損ねちゃうんじゃないかって……。とてもじゃないけど、僕の両親に会わせたりできないと思う。牛丼屋に連れてくとか、そういうの、もっての外でしょう?」
「ああ、まあな。それは否定しない。確かに、p子のヤツはちょっとお高くとまってるようなところもある。実際、──この野郎、貧乏人ナメてんのか、って思うこともあるからな」
「そ、そうでしょう。だから……だから仕方ないんだよ。僕がどんなに望んだって、こんな貧乏人には彼女を手に入れる資格なんかない。諦めるしかないんだ、もう……」
「ふぅん。それでw美なのか?」
「えっ?」
「w美だよ。隠すことないだろ。お前、最近あいつに興味津々じゃないか」
「えっ、いや、そんなことは──」
「ま、確かに、w美はp子と違って庶民派だよな。アクティブでスポーティーでリーズナブルで……友達感覚っていうか、男の財布の中身なんか気にしないだろ。取っつきやすさって意味じゃ文句ナシだ。まあ、俺はああいう疲れるヤツは苦手だけど、お前とだったら案外お似合いかもな」
「……そ、そう? 確かに彼女、わりと小柄だしね」
「何だよ、小柄が好みかよ」
「あ、いや、別にそういうわけじゃ……でも、w美さんと一緒にいるとすごく楽しそうなんだ。僕、彼女みたいに活発じゃないから、何をするのも新鮮で……あの人とだったら、こんな僕でも新しい自分が見つけられるんじゃないかって──」
「それはp子だって同じだろ」
「え?」
「誰と付き合ったって新しい発見くらいあるさ。p子にはp子なりのいいところがある。あいつはお前の持ってないものだってたくさん持ってるよ」
「そ、そりゃそうかもしれないけど……でも、やっぱり僕には──」
「違うね。お前はp子のことちゃんと見ようとしてないんだ。見ようとしないで目を逸らしてる。本当は一緒にいたいくせに、貧乏だとか釣り合わないとか適当な理由作って誤魔化して……お前、そんなんでいいのかよ。p子のこと、そんな理屈並べただけで諦められるのかよ。関係ないだろ、金のことなんて。大事なのはお互いの気持ちじゃないのかよ!」
「そ、それは──」
「どうせw美のことなんて、とりあえず手が届きそうだってところに惹かれただけなんだろ? p子から逃げるために即席の感情作ってんだよ。理屈こねて自分を騙して、将来のこととか何も考えてない。俺にはそう見えるけどな」
「ち、違うよ! そんなことない。将来性はすごく重視してる。僕はただ……」
「だったら、もう少しp子のこと本気で考えてやれよ。金とか住んでる世界とか、そんなんじゃなくて……。あいつが今どんな気持ちでお前のこと待ってるか……お前、ちゃんとわかってるのか?」
「……え?」
「そりゃ、最後にはお前が決めることだからな、p子のこと、ふるならふるで構わないさ。でも、せめてあいつと、p子と正面から向き合って、それから答えを出してやらなきゃ嘘だろう? ……そうじゃなきゃ、あいつが可哀想だ。目ぇ逸らされたまま、有耶無耶にされちまったら──」
「き、君……」
「俺じゃ無理だから言ってるんだよ。わかるだろう?」
「わ、わからないよ。なんだよそれ、何言ってるんだよ。正面から向き合って彼女のことふれって言うの?」
「……p子は本気なんだ。本気でお前のことを待ち続けてる。これが最後かもしれないからって、無理して貧乏なお前に合わせようとまでしてるんだぞ? あのプライドの高いp子が」
「それこそ高飛車じゃないか。いいよ、無理して合わせてくれなくても。……でも、何? どういうこと、それ、……最後かもしれない?」
「な、何だよお前……知らないのかよ」
「……知らない」
「あ、ああ。……そうか、そうだよな。p子が自分で言うわけないもんな……」
「何だよ」
「いや、いい、知らないんなら別にいい。気にするな」
「気にするなって、ちょっと──」
「知ったらお前、逃げるから」
「……逃げる?」
「だいたい、最初から逃げかけてたもんな。それで手頃なw美に乗り換えようとしたんだから……ああ、期待した俺が馬鹿だった。もういいよ。せいぜいw美と仲良くやったらいいんだ。お前なんか──」
「ちょっと待ってよ。何勝手に決めてんだよ。逃げる? 僕がいつ逃げたっていうんだ! 僕は逃げてなんかないぞ。p子さんのことだって、ちゃんと正面から向き合って、僕なりに考えて答えを出そうとしてるんだ。悩んで悩んで、本当に毎日苦しいよ。それを適当に諦めたみたいに言って……冗談じゃない。君にそんなこと言われる筋合いはないんだ!」
「そうなのか?」
「そうさ。こうしてる今だって僕はずっと悩んでる」
「p子のこと、本当にそこまで本気で考えてくれてるのか?」
「ああ。もう適当に誤魔化すつもりはない。彼女のこと、正面から受け止める覚悟ができたよ。君と話して、そうしなくちゃいけないってわかったんだ」
「……そうか」
「…………」
「…………」
「……最後って、何?」
「…………」
「何?」
「……先に言っとくけど、俺、p子が好きだ」
「うん」
「でもあいつにそれを伝える気はない。やっぱりあいつは……あいつが選んだヤツと一緒にいた方が幸せになれると思うから」
「……うん」
「……あいつはさ、身体に爆弾抱えてるんだよ」
「え?」
「家系らしい。美人薄命ってあるだろ。今は何でもないような顔して振る舞ってるけど、まるっきり調子の悪い日もある。いつ発病してもおかしくない身体なんだよ、あいつは。だからこれが最後かもしれないって言った」
「そんな……」
「本当は誰かに気持ちをぶつけるようなヤツじゃないんだぜ、あいつ。いつもツンと取り澄ましてさ、そりゃお高くとまってるように見えても仕方ないかもしれないよな。でもそれは、そうやってようやく手に入れた幸せが、いつか自分のせいでなくなっちまうってわかってるからなんだ……」
「そ、そんなッ! そんなのってないよ! どうして──」
「でも今は違う。あいつピカピカに輝いてる。すごく頑張ってるよ。さっき言ったのは冗談じゃないんだ。少しでもお前に近づこうとして、虚勢張って、できもしない値下げに挑んだりして、本当に無茶してるんだ。それもこれも、全部お前に選んでもらうためなんだからな」
「…………」
「……何だよ、聞かなきゃ良かったと思ってるのか?」
「……いや。それで、どれくらいもつの? 正直な話」
「そうだな、これまでの状況からすると、長くて五年、六年。普通なら三、四年てところだけど、今のあいつだったら、最悪、即日ってこともないわけじゃない。実際、細かいところではちらほら障害も出始めてる」
「そ、そうなんだ……」
「何だ? やっぱりw美に傾いてるのか? そうだよな、あいつ、子供から大人まで大人気だもんな。今のp子じゃリスク大きすぎるよな。でもw美だって、案外キレやすかったり、乱暴だったり、それなりにリスクはあるんだぜ?」
「君は……君は、どうするの?」
「俺か? 俺はとりあえず様子を見るよ。一年くらい。ここで焦って馬鹿見るのはゴメンだし」
「偉そうなこと言ったわりに無難だね。そんなに長い間我慢できるの?」
「できるさ。問題ない」
「そっか。それなら僕も……」
「お前は駄目だよ。今すぐにでも決心しなくちゃいけない。お前にはそれだけの理由と責任があるんだから」
「そ、そうなの?」
「当たり前だ。だからお前は今すぐ決めろ。ここで決めろ。p子かw美か……ああ、それからお前、x女史のことも一応考えてやれよ。あっちはあっちで先陣切って猛烈アピール仕掛けてきてるんだから」
「エ、x女史? x女史って、あの?」
「何だよ、自覚ナシかよ。すげぇ積極的にアタックしてきてるじゃねぇか。めちゃめちゃお得だぞ、アレ」
「そっ、そんな! 無理だよ、いくらお得だからって、僕、外国製の人はちょっと……」
「だよな。俺もそう思う。ま、誰を選ぼうが一長一短だ。せいぜい頭を悩ませて苦しめばいいさ。どのみち正解なんてないんだし、悩んで悩んで後悔すればいい。だってそれが──」

それが青春ってモンだろう?


新感覚・次世代青春恋愛小説

『三つどもえ』

──完──
comments(2)
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おしぼりくん「おい。このチュパカプラ診てくれ」
獣医「ウチはチュパカプラ禁止なんですよ〜特にUMAは厳禁ね!!」
チュパカプラ「あんた美人獣医だなぁ…俺うつ病みたいなんだよ〜
獣医「チュパカブラなんて診れません!!」
おしぼりくん「あんた美人だけどケチなこといわないで診てやってくれよ。」
comments(3)
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