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<近況>
2014/11/8 更新してないねぇー ねたはあるんだけどね
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CANNED THE EARTH
むかしむかし、缶詰の三兄弟がいました。
兄弟といっても、本当の兄弟ではありません。
製造された工場も違いましたし、
今の場所に納められた経緯も違います。
それでも三人は、出会ったときから
お互いを認めあう仲のいい関係でした。

一番上の兄はパイナップルの缶詰です。
パイナップルは子供に大人気ですが、
ちょっと貴重品なので、大きなイベントがないと開けてもられません。
真ん中の兄は小豆の缶詰です。
お汁粉には最適なのですが、
お正月くらいしか開けてもらえるチャンスがありません。
一番下の弟の缶詰にはラベルがありませんでした。
だから、なんの缶詰なのかわからないのです。
なんの缶詰かわからないので、いつ開けてもらえるのか
さっぱりわかりません。
一番下の弟は、それをいつも気にしていました。
弟が悩んでいると、二人の兄はいつも言ってくれました。
「何が入っているかわからないなんて、ちょっとステキじゃないか」
「お前にはね、きっと夢が入っているんだ。僕らの希望だよ」
二人の兄にそういわれると、弟はなんだかとても嬉しくなります。
何が入っているかわからないことが、誇らしくさえ思えるのです。

いけ好かない感じのシーチキンの缶詰たちが、
ときどきやってきました。
シーチキン缶は一度にたくさん、兄弟にところに入ってきて、
ギャアギャア騒いだあと、すぐに出ていきます。
シーチキン缶は人気があって、そのせいか態度がとても横柄です。
缶切りを使わなくても開けられるからかもしれません。
だからとにかく、しまわれている期間が短いわけです。
一番下の弟は、シーチキン缶たちによくいじめられました。
何が入っているかわからないなんて、気味が悪い。
シーチキン缶たちは、そう言うのです。
そんなとき、兄の缶詰たちは顔を真っ赤にして怒り出します。
「コイツはお前たちとは違う!すごい奴なんだぞ!」
「大量生産された奴らが偉そうなことを言うな、この子は特別なんだよ!」
一番下の弟は何も言えませんが、
二人の兄が守ってくれるので、シーチキン缶なんて全然怖くありません。
退屈だけれど、幸せな日々でした。
一番下の弟はこんな日がずっと続けばいいと思っていました。

ところが、そういうときに限ってよくないことは起こるものです。
一番上の、パイナップルの缶詰の賞味期限が近づいてきたのです。
缶詰は保存食ですが、それでも一応賞味期限があります。
賞味期限が過ぎたって、すぐに食べられなくなるわけではないのですが、
どういうわけかそれを過ぎた缶詰は、すぐに捨てられてしまいます。
一番上の兄の様子が少しおかしくなりました。
夜が来て一日が終わる頃になると、急に無口になるのです。
昼間は意味のないことをずっと話して楽しそうにしているのに、
夜になると弟たちが話しかけても耳に入っていないように、
静かに目を閉じてしまうのです。
そんなとき、二番目の兄は何も言わずに黙っています。
仕方がないので一番下の弟も何も言わずに黙っています。

一番上の兄の賞味期限があと数日に迫った日のことです。
暗かった辺りが急に明るくなりました。扉が開いたのです。
すぅっと、きれいな指が入ってきたと思うと、
それがごそごそと動いて、一番上の兄の缶詰を掴みました。
高く持ち上げられた兄は満面の笑みを浮かべて、
「元気でな」と言うと、そのままどこかへ運ばれていきました。
残された二人の耳に声が届きます。
「あらぁ、これちょっと古くなっちゃったわねぇ」
「ママァ、これ変なニオイぃ」
「そんなことないでしょう・・・クンクン。クンクン。
・・・あ〜、ん〜と、やっぱりやめておこうか」

二人きりになった兄弟は、しばらく何も話しませんでした。
捨てられる前に開けてもらえた一番上の兄は、幸せなはずでした。
だから弟は尋ねました。「お兄ちゃんは幸せだったんでしょう?」
残された兄がひとこと応えます。「そうだね」
どれくらいの月日が経ったでしょう。
二番目の兄は弟にいろいろなことを教えてくれました。
シーチキン缶の数を数えて、簡単な計算も教えてくれました。
二番目の兄はとても頭がよかったので、弟はとても尊敬していました。
「缶詰が勉強なんかしたってしょうがないと思うだろう?
だけど、いつか知識は僕らを助けてくれるよ」
二番目の兄はきっとテンサイなんだと、弟は思いました。

辺りが明るくなりました。またシーチキン缶が出ていくのだと、
弟が思っていると、小さな手が、にゅうっと奥に入って
二番目の兄の缶詰を掴んで持ち上げました。
兄はにこりと微笑んで「さようなら」と言うと、
そのままどこかへ運ばれていきました。
残された弟の耳に声が届きます。
「ママァ、これも開けていいでしょ?」
「もう、しょうがないわねぇ。そんなに端から開けちゃって」
「だって、パパの缶切りすごいんだよ、もっと開けたいよぉ」
「母さん、いいじゃないか、うちの社の新商品なんだ。
子供にでも簡単に開けられるほど使いやすいってことだよ。
ん?そうだ、いいな、それキャッチに使おう、うん、いいぞ」
「もう、パパったら。コレ、ちゃんと全部食べてくださいよ」
「ああ?そんなマメの缶詰食えないよ。捨てちゃえばいいだろう?」

一人きりになった一番下の弟は、ずっと黙っていました。
周りの缶詰たちが、誰も話を聞いてくれないからです。
何も考えずに黙っていると、
せっかく兄たちが教えてくれたことも忘れてしまいそうでした。
シーチキン缶たちは相変わらず、
ラベルのない缶詰のことを気味悪がります。
弟はもう慣れっこになっていたので、それをさほど気にしませんでした。
すると反応の薄い弟に飽きてしまったのか、
シーチキン缶たちもあまり興味を示さなくなりました。
ところがある日、弟は新入りのシーチキン缶に話しかけられました。
「あんた、何が入ってるかわかんないんだって?
カッコイイじゃん。そーゆーのって、なんかさ、いいよね」
背筋がゾクゾクするくらい、透き通った声でした。
見ると、きれいなシーチキン缶のお姉さんでした。
弟は最初戸惑ってしまいましたが、
すぐにそのシーチキン缶が好きになりました。
気持ちがうきうきして、もう缶がバクハツしてしまいそうです。
缶切りがなくても開けられるそのスタイルが、
素晴らしくスタイリッシュに見えたのものです。
でも、そのお姉さんの缶詰もすぐに出ていってしまいました。
シーチキン缶はとても人気があるのです。

ネコ缶やクジラ缶やウマ缶や、いろいろな缶詰が
入ってきては出ていきました。
兄弟たちより前からいた長老の缶詰も、
ずいぶん前に出ていきましたが、
ラベルのない弟の缶詰はまだ残っていました。
もうずっと、外にも出ていません。
気の遠くなるくらいの時間が過ぎていました。
最後にやってきたのはどの缶詰だったのでしょう。
それも分からないくらいに、
まわりの缶詰たちはボロボロになっていました。
いつだったか、どういうわけか天井から臭い水が染みてきて、
他の缶詰たちの体に穴を開けてしまったのです。
中身はみんな腐ってしまって、ひどいにおいが漂っていました。

そのにおいもパリパリに乾いてしまったころ、
ラベルのない缶詰は遠くに懐かしい、生き物の声を聞きました。
なぜかくぐもっていましたが、それは間違いなく生き物の声でした。
声は次第に近づいてきます。

「おい、見ろ、位置的に何かの貯蔵庫じゃないのか、これ」
「貯蔵庫跡だろ。どうせ何も残ってないさ。
あの戦争のあとだ、みんな酸性雨にやられちまってる」
「そりゃあそうかもしれんが、探してみないことには・・・
クソッ、ひどいなこれは」
「ああ、ひどいもんだ。地球にはもう赤い砂しかない。
まったく人間というのはどうしようもない生物だったらしいな」
「おや?おい、見ろよ、これ溶けてないぞ」
「なんだって、本当か?すごい、なんだコレ?おい、見せてくれ。
・・・はーん、なるほど、スゴイ。ちゃんとコーティングしてあるんだ。
こんな技術、人間にあったのか?」
「さあね。しかし、すごい発見だ。失われた人類の英知だよ」
「で、何なんだ、コレ?」
「わかるわけないだろ。文字らしきものが何もない。
ラベルでも貼ってあればよかったんだが・・・風化したんだろう」
「振るとカラカラいう、何か入ってるな。開けてみようか?」
「だめだ、貴重な旧世界の資料だぞ。下手なことして壊れたらどうする。
これからちゃんと調査して、それが何のか突き止めなきゃならないんだ。
密封して、しっかり保管するべきだ」

弟の缶詰はひょろ長い銀色の手につまみ上げられると、
密封され、しっかり保管されて、ずっとずっと遠くへ運ばれました。
そこでさまざまな機械に入れられたり、
妙なケースに入れられたりしましたが、
結局フタは開けられませんでした。
それでも、銀色の服を着た小さな人たちは、
弟をとても大切にしてくれたので、嫌な気分ではありませんでした。

火星にある地球博物館。

今や失われた地球の文明にふれようと、博物館は大盛況です。
数少ない展示資料の中に、背の低い金属製の円柱があります。
それは最近見つかった地球の貴重な資料で、博物館の目玉です。
未だかつて発見されたことのなかった完全な資料。
新発見の地球の資料に老若男女問わず興味津々。
いったい何が見つかったのかと大騒ぎです。
人混みの奥、ガラスケースに貼られたラベルの表示には、
大きな文字でこう書かれていました。

『地球の缶詰』
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R−15
むかし、とても目立たない子がいました。
仮にタカオくんと呼びましょう。
タカオくんは小さい頃から人見知りする性格でしたから、
小学校でも友達があまりできませんでした。
たまに前の席の子に話しかけられても、うまく言葉が出てきません。
休み時間にクラスのみんながドッジボールをしていても、
タカオくんは仲間に入れませんでした。
「入れて」とひとこと言えればいいのですが、
タカオくんにはそれができないのです。
昼休み、誰もいない教室で、
タカオくんはじっとうつむいていることもしばしばでした。
タカオくんはみんなから無視されていることに、
もう気づいていたのです。

そんなタカオくんにも、一人だけ仲のいい友達がいました。
生き物係の曽根山くんです。
曽根山くんはとても優しい男の子で、
タカオくんのことをいつも気にしてくれました。
クラスでタカオくんに話しかけるような子はほとんどいないのに、
そう、担任の先生だってあまり話したがらないのに、
曽根山くんだけはタカオくんによく話しかけてくれました。
あまりうまくしゃべれないタカオくんでしたが、
曽根山くんは、まるで心が読めるみたいに
上手に会話を進めてくれるのです。
タカオくんは曽根山くんが大好きでした。

ある日の放課後のことです。
タカオくんが一人で教室に残っていると、
曽根山くんが入ってきました。
「タカちゃん」
といつものように話しかけてくれた曽根山くんでしたが、
様子がおかしいことにタカオくんはすぐに気がつきました。
曽根山くんは泣いていたのです。
タカオくんは、どうして曽根山くんが泣いているのか
よくわかりませんでしたが、元気を出してほしいと思いました。
けれど、言葉がうまく出てきません。
しばらくすると、曽根山くんは何も言わずに教室を出ていきました。

翌日、タカオくんは曽根山くんがどうして泣いていたのかわかりました。
おはよう、と言って教室に入ってきた曽根山くんに、
誰も挨拶を返さないのです。
曽根山くんは寂しそうにうつむいて、自分の席まで行きました。
隣りに座っていた女の子に、おはようと言うのですが、
女の子は何も言いません。
教室中うろうろしていても、誰も曽根山くんを見てくれません。
曽根山くんが何を話しかけても、そこには誰もいないみたいに、
クラスのみんなは気づかないフリをするのです。
曽根山くんはとぼとぼと教室から出ていってしまうと、
授業が始まるまで戻ってきませんでした。

タカオくんには曽根山くんの気持ちが痛いほどわかりました。
同じような経験があったからです。
最初はみんなふざけて遊んでいるのだと思っていましたが、
それが何日も続くうちに、とても怖くなってきたのです。
何か面白いことをやっても、水をこぼしても、
誰も何も言ってくれません。
壁の隙間に足を挟んで、本当に困っているときでも、
誰も助けてくれないのです。
もしかしたら本当に見えなくなってしまったのかもしれない、
とタカオくんは真剣に考えました。

それが馬鹿な考えだということを教えてくれたのが、
曽根山くんでした。
誰にも相手をしてもらえないタカオくんに、
曽根山くんは優しく話しかけてくれたのです。
今度はその曽根山くんが、
クラスのみんなに無視されています。
タカオくんはいてもたってもいられなくなって、
「どうしてあんなに優しい曽根山くんにそんなことをするの!」
と、みんなを注意してやりたかったのですが、
やっぱりうまく声が出ないのでした。

その日の放課後、タカオくんの目の前に曽根山くんがいました。
曽根山くんは少し鼻をすすっていましたが、
優しくタカオくんに話しかけてくれました。
タカオくんは静かにその声を聞いています。
次の日も、その次の日も、ずっと次の日も、
放課後、教室に誰もいなくなると、
曽根山くんはタカオくんに話しかけます。
曽根山くんはもう泣いていません。
力強い眼差しで、何度も何度も、
まるで小さな子供に教えるように同じ言葉を話します。
タカオくんは曽根山くんが好きでしたから、
同じ話でもいつも真剣に聞いていました。
曽根山くんの話は、とてもとてもすばらしい話なのです。
いつの間にかタカオくんは、
曽根山くんの話すことをすっかり覚えてしまいました。

長い長い四時間目の授業が終わりました。
次は楽しい楽しい給食です。
曽根山くんは、クラスでは全然しゃべらない子になっていました。
その日、給食当番だった曽根山くんは、
熱いカレーのたっぷり入った大きなお鍋を、
一人で抱えるように運んでいました。
お鍋はとても重そうで、曽根山くんの足はフラフラしています。
タカオくんは教室の後ろの方から、曽根山くんをじっと見ていました。
その時です。
教室を走り回っていた体の大きな男の子が、
曽根山くんのすぐ横をかすめました。
驚いた曽根山くんが避けようとして肩をひねると、
カレーのお鍋が隣にあった黒板の角にぶつかってしまったのです。
ガランと大きな音がして、お鍋のフタが床に落ちました。
それを追いかけるみたいにカレーの鍋も転がりました。
汚れた床に、熱いカレーが広がっていきます。
一瞬、騒がしかった教室が卒業式みたいに静かになりました。
こぼれたカレーを見つめていた曽根山くんが顔を上げて、
走っていた男の子の方を見ると、
その子は走って教室から出ていってしまいました。
誰も何も言いません。
曽根山くんは黙って、
掃除道具のしまってあるロッカーに向かって歩き出しました。
こぼれたカレーの前で雑巾を絞っている曽根山くんに、
誰も何も言いません。
ご飯を盛る係りの給食当番の子は、自分の仕事を続けていました。
お皿に半分、きれいにご飯を盛っているのです。
隣りで曽根山くんが床を拭きはじめました。

タカオくんは涙が溢れ出しそうでした。
曽根山くんは今とても悲しいに違いない、
そう思うと体がぶるぶると震えました。
曽根山くんを助けなきゃ、はやく!
みんなを叱らなきゃ、はやく!
タカオくんは、放課後曽根山くんに教わったことを、
そのままみんなに伝えたいと思いました。
そうすれば、みんなにも曽根山くんの優しさが伝わると、
そう思ったのです。
すると、今まで思うように動かなかったタカオくんの口が、
のどの奥からパックリと開きはじめたのです。

静かな教室に、かん高い声が響き渡りました。
クラスのみんながビックリして、教室の後ろの方に注目します。
カバンを入れる長いロッカーの上には、
鉄でできた小さな飼育カゴがありました。
牢獄のような鉄格子をしっかり握って、
小さなハムスターが口をパクパクさせています。

「おまえらカスだ!おまえらカスだ!おまえらカスだ!」
クラスの子供たちが顔を見合わせて驚いています。
何が起こったのか、よくわからないのです。
それでも。
「おまえらカスだ!おまえらカスだ!おまえらカスだ!」
ハムスターの雄叫びは止まりません。
「おまえらカスだ!おまえらカスだ!おまえらカスだ!」
「おまえらカスだ!おまえらカスだ!おまえらカスだ!」
「おまえらカスだ!おまえらカスだ!おまえらカスだ!」

教室が騒がしくなりました。
騒ぎを聞きつけた担任の先生がやって来ます。
入り口の近くにいた女の子が先生に言いました。
「先生!大変、タカちゃんが壊れちゃった!!」

「タカオ式AI搭載H型ロボペットR−15」こと、
ハムスターのタカオくんは、
そのままメディカルセンターへ修理に出され、
管理係の曽根山くんはしばらく仕事がなくなったので、
とても勉強に集中することができました。
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一日が短くなっている
おかしい。
おかしい。
最近何かおかしいゾ。
数ヶ月前から薄々そんな気はしていたが、
もはや間違いないだろう。

一日が短くなっている!!

先日桜が咲いていたと思っていたら、
もう梅雨が明けているのだ。こんな馬鹿なことはない。
思い出してほしい。
小学生時代の授業の長いこと長いこと。
あの四十五分、本当は三時間くらいあったと俺は思う。
もう終わる頃だろうと時計を見ても実際は半分も終わっていない、
そんなことの連続だった。
なのに最近、一日は小学生の午前中の授業よりも、たぶん短い。

子供の一日は大人の一年だ、などということを聞いたこともあるが、
そんなことは決してない。
時間というの超高速ロケットにでも乗らない限り、
地球上では万人にほぼ平等なはずである。
一人一人時間の流れがバラバラだったら、
必ず老化の速い人間が現れるはずだが、
浦島太郎はまだ見たことがない。

近頃、一日は三時間くらいになっている。
もっと短いかもしれない。
いったい誰がそんなことをしているのだろう。
世界中の時間を速く進ませるためには、
世界中の時計を進めなければならない。
もちろん誰にも見つかってはならない。
これは大変な作業だ。
個人レベルでできるものではない。
おそらく・・・

いや、時計だけ進めてもダメかもしれない。
時計を見ない人もいるからだ。
それに時計だけが速く進んでいても、
日の出や日没で異変に気づいてしまう者も、
もしかたらいるかもしれない。

一秒というのはいったいどれくらいの長さだろう?
地球は二十四時間かけて一回転する。
逆に言えば、地球が一回転する時間の長さを二十四時間という。
一日は二十四時間で、一時間は六十分、
一分は六十秒、一秒は・・・
これは要するに、地球が一回転する時間を基準として、
あとは人間が好きなように細分化したものだ。
一日が二十四時間というのは、
そうしておいた方が都合が良いから、というだけなのだ。
(公転という別の基準があるからでもある)
つまり、
地球の自転と公転の周期だけが人の信じる時間の指標であり、
正確な時間というのは、結局、地球の自転具合で決まる、
ということになる。

最近、一日は三時間くらいしかない。
これはなぜか?といえば、答えは一つしかない。
地球の自転速度が上がっているのだ。
当然公転速度もそうだし、月や火星など、
他の天体についても同じである。
そうでないと簡単に観測されて気づかれてしまう。
なかなか気づかれないのは、
日時計が正確だと信じているからだろう。

更に恐ろしいことに、天体の運動は加速している。
十五年前は一日四十時間ほどあったのが、
十年前では三十時間、五年前では二十時間・・・
と、次第に短くなっている。
(加速する物体と重力の問題はとても難しいので、この際無視する)

さあ、これは大変なことになった。
このまま地球の自転速度が上がっていくと、
やがて一日が数秒になってしまう。
それでも、その数秒を二十四時間として扱うのだろうか?

(加速する地球の質量は膨張を続け重力がとんでもないことになる。
更に更に加速していくと、回転速度は光速に近づき、
質量は無限大に膨張、ついに重力に耐えられなくなった地球は
極めて小さなブラックホールと化す)

「一日二十四時間」という神話は崩れ去った。
一日が短くなっているというこの異変に、
誰か早く気づかなくてはいけない。



ps.体感時間はファジィです。過信はいけません。
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